家族で防災訓練

  新型コロナウイルスの騒動で休校して家にいる子ども達と、それに付き添う形でやむを得ずお休みしている保護者の方。いろいろと大変ですが、せっかく家族でおうちにいるのですから、この際家族の防災計画を作ってみてはどうでしょうか。
 災害時の避難で必要なもののリストアップや避難判断をみんなで決めたり、お散歩ついでに避難場所まで実際に歩いてみたり、お昼ご飯に非常食を試してみたり。地震に備えて家具の配置変更や固定なども、じっくりと考えることができると思います。現時点で、インフラは全て正常でありながら災害のような状態になっているので、災害を見越した訓練でも安全にいろいろなことを試せると思います。

好みの味を見つける食べ比べも楽しい

 特に非常用持ち出し袋や備蓄品の準備をするチャンスです。非常用持ち出し袋や備蓄品は命を繋ぐものだけではなく、気力をつなぐアイテムも必要ですが、それは人によってみんな違いますので、どうやったら自分が元気で過ごすことができるのかを家族で考えて準備をしておくと、各自がが納得できる非常用アイテムがそろうと思います。
 また、もしも備蓄がされているなら、この際いろいろ試してみてください。足りなかったり多かったり、実際に使ってみるといろいろとわかることが多いです。食事、トイレ、就寝、風呂や洗面など、家に避難しているからこそいろいろと試せることがたくさんあります。
 災害対策は「急がないけれど決めておかないと困ること」です。新型コロナウイルス対策で人と接触できない状況であるのなら、他の災害の準備のためにいろいろとやってみるといいと思います。
 ところで、今回の事態ではマスクやトイレットペーパーが足りないと大騒ぎになりました。でも、非常用持ち出し袋や備蓄品として備えているのであればそこから持ち出すことが可能です。そのための非常用持ち出し袋であり、備蓄品なのです。

市販品の非常用持ち出し袋セット

 大量に買い占めることがいいとか悪いとかさまざまな話が出ていますが、どうなるかわからずに何がどれだけ必要なのかもわからないという漠然とした不安の中ではどれだけ準備しても不安なのでつい買い占めたくなってしまいます。
 自分の必要とする量が把握されていれば、無駄な買い占めもしなくて済みますし、異様に高いものをインターネットで仕入れる必要もなくなります。
 普段から意識して備えておくようにしたいですね。