ズボラか災害対策か

 我が家の廊下の壁にはお菓子の入った袋がぶら下げてあります。
 中身はスナック菓子やあめ、チョコレートなどで、家族全員が満足できる量はありませんが軽いお菓子パーティーができるくらいにはバリエーションが揃っています。
 それなりに大きな袋になるので目立ちますし、中身を知っている人からは「みっともないからどこかへ収納したら?」と言われることもあるのですが、その都度「これは非常用持ち出し袋です」と返事をしています。
 非常用持ち出し袋というと生活用品が全て揃った厳ついものを家族全員分揃えて並べてあるというイメージの人もいるみたいですが、誰もが知っていて何かあったら持ち出せるようになっていて、当座の生活を維持できるものが入っているなら、それは立派な非常用持ち出し袋になると思っています。
 もちろん、この中に携帯トイレや飲み物、着替えやエマージェンシーシートなどを入れておけば言うことはありませんし、持ち歩きしやすいようにリュックサックに入っていれば、もっといいと思います。
 でも、目的はあくまでも非常時にすぐに持ち出せるかどうか。ついでに書くと、普段の生活の中で不自由がないようにしておくことも大切です。
 我が家の場合には、そのバランスを取った場所が廊下のお菓子袋だということです。
 非常用持ち出し袋も準備はしてありますが、小分けで持ち出せるものの数が多ければ多いほど生存確率はあがります。
 ぱっと見にはズボラに見えても、見方を変えれば立派な災害対策になるということを知っておいてくれるとうれしいです。