地震の基準を確認しておこう

 最近また地震が増えているような気がします。地震が起きる理屈については以前触れたことがあるのですが、連日どこかで地面が揺れているというニュースが流れていますので、今回は地震の考え方をおさらいしておこうと思います。

1.震度とマグニチュード

 地震のニュースのときに必ず出てくるのがこの震度とマグニチュードです。
 ややこしい話は、筆者の能力では説明しきれないのでwikiなどで調べていただければと思うのですが、震源の地震のエネルギーを示すのがマグニチュードと言われるもので、これは一つの地震に一つしかありません。
 マグニチュードは1から10まで存在しますが、1段階が上がるごとに強さが約32倍増えます。そのため、マグニチュード1とマグニチュード3ではその強さに約千倍の差があることになります。
 地球上で記録されているもっとも強い地震とされているのが1960年のチリ地震で、このときの数値はマグニチュード9.5と言われています。
 震度はそれに伴う揺れを表すもので、現在は計測震度計により記録された数値が公表されています。揺れを示すものなので、場所によって異なった揺れ方が起き、人によってはお住まいの地域の震度を見て「そんなに弱かったの?」とか「そんなに揺れたかな?」と首を傾げることもよくおきます。
 震度1から震度4、震度5と6はそれぞれ「強・弱」が存在し、もっとも強いのが震度7となっています。

マグニチュードとは(ウィキペディアの該当ページに飛びます)

震度とは(気象庁のウェブサイトに飛びます)

震源と震度を示す図の一例。震源は一カ所だか、震度は地域によって異なっていることが分かる。

2.緊急地震速報を知っておこう

 最大予測震度が3以上の時に、緊急地震速報が発表されます。
 これは地震発生時に地震波の伝わる速度の差を利用して発表されるもので、震源がある程度離れている場合には有効です。
 ただ、速報を出す方法上、直下型や震源に近い場所では、揺れ始めてから緊急地震速報が出ることもあります。
 発信される警報音はスマホやテレビ、ラジオにより異なりますので、自分の使っている機器の出す警報音を知って、鳴ったらすぐに安全を確保する行動を取るようにしてください。

緊急地震速報のしくみ(気象庁のウェブサイトへ飛びます)

3.地震では身の安全の確保を最優先する

 妙ないい方になりますが、地震そのもので死ぬ人はほとんどいません。
 亡くなる方は、地震によって倒壊した建物やものの下敷きになったりする場合が殆どです。
 そのため、建物が揺れで倒壊しないようにすることや、安全な場所の確保、そして何よりも自分が怪我をしないように安全を確保するための行動をとれるかどうかが大切になります。
 地震時の安全確保の方法は、いろいろな人がいろいろなことを言っていますが、あなたがいる場所や条件によって正解が変わりますので、さまざまな安全確保の方法を知って、その中から最適な方法を瞬時にとることができるようにしておくことが大切です。
 起震車や起震装置による体感とそれに伴う安全確保の訓練もしっかりとしておく必要があります。
 地震であなたの命を守るのは、あなたしかいないことをしっかりと理解して、機会を見つけて準備をしておくことをお勧めします。