大雨などで溝に溺れる理由の一考察

 水害の時、田や川の様子を見に行くといって出かけた方が水死体となって発見されることがあります。
 素人では無く、長年田を作ったり、川の様子を見てきた人が溺れてしまっていることが、正直なところ筆者には理解ができませんでした。
 離れて見ていれば落ちることなどはいはずなのに、いったいどうしてなんだろうと不思議に思っていたのですが、先日ふと流れの速い溝を覗いていてその原因がわかったような気がしました。
 試しに、その時の画像を見てみてください。

 この流れの速さを見ていると、なんとなく吸い込まれてしまいそうな気がします。
 ある程度距離を置き、足場を確保して動かない状態の筆者でさえそう感じるのですから、近くを移動したり、側溝をのぞき込んだ人が中に吸われても不思議ではないなと感じたのです。
 筆者だけの感覚なのかなと思い、その場にいた当所の研究員に側溝を覗いてもらったのですが、やっぱり吸い込まれそうな気になったと言っていました。
 何かの錯覚が引き起こしている現象だと思うのですが、こういったものに巻き込まれないように、見慣れた場所であっても意識して注意して、充分安全な距離を取って様子を確認するようにしないといけないのだと思いました。