充電池と乾電池

 乾電池には大きく分けると一度しか使えない一次電池と、何度も充電して使える二次電池とに分かれます。
 一般的には一次電池を「乾電池」、二次電池を「充電池」と呼ぶことが多いようですが、繰り返して使える二次電池は環境負荷が少なくお財布にもやさしいということもあって、割といろいろなところで目にすることがあります。
 ただ、同じサイズのこの二種類の電池ですが、異なる部分もあるので取り扱い時には気をつけておく必要があります。

下が乾電池、上が充電池。どちらもパナソニック製だが、出力が異なっている。

 一番大きいのは出力の違い。一次電池では「1.5V」が殆どだと思いますが、二次電池では「1.2V」になっています。そのため、電池に出力を求めるような場合には、二次電池では力不足と言うことになりますので注意が必要です。
また、二次電池でもアンペアアワーが異なるものがあり、機械によっては動かなくなる場合もありますので注意してください。
余談になりますが、当研究所が使っているフィールドカメラで充電池の種類によっては動かなくなるものがあり、それに気づかなかったことから、現場に充電池を持参しているのに乾電池を買う羽目になったことがありました。
充電池をその機械で初めて使う場合には、あらかじめ動作確認しておく必要があるなと反省したのですが、その点乾電池はどれを使っても安定して機械が動いてくれます。
また、乾電池ではそのまま10年保存できるようなものもありますが、充電池では満タンにしたままだと劣化が早まってしまいます。
さらには回線がショートしたとき、乾電池はあまり影響を受けませんが、充電池では発熱して膨らんだり発火したりすることがあります。
環境の温度変化に強くショートにも強い乾電池。何度も使えて環境負荷の少ない充電池。
状況に応じて使い分けていきたいですね。