マニュアルをどう活かすか

 災害時に対応するためのマニュアルというのは、多くの組織に備えられていると思います。
 ただ、残念なことにどんなに良いマニュアルを作っても、その組織の人のほとんどはそのマニュアルを知らないのが現実です。
 ないのは困るし、あっても読んでもらえない。そして何か起きたらマニュアルを知らなかったといわれて怒られたりもします。
 実際のところ、分厚いマニュアルは作っても誰も読んでくれません。
 読んでもらえないマニュアルは存在しないのと同じなので、なんとか見てもらえるような状態に落とし込む必要があります。
 効率的なのはその人が取るべき行動についてのみをまとめた一枚紙を配ってしまうことです。
 一枚紙なら読んでもらえますし、お財布などに入れておいてもらうこともさほど難しくはないと思います。
 また、防災担当者がいなくてもやっておいてほしいことをファイルにまとめておき、いざというときにはファイルの手順通りに動いてもらう方法もあると思います。
 せっかくマニュアルを作ったのであれば、そのマニュアルを基にした、誰もが理解できて行動できるようなわかりやすい手順書も作成しておくといいと思います。