カセットコンロの事故を防ぐ

 梅雨が明けて夏本番です。暑い中に行うBBQなどは非常に楽しいものですが、火の取り扱いには充分に気をつけていただきたいと思います。
 特にカセットコンロでの事故が増えるのもこの時期ですので、今回はカセットコンロの取り扱いについて確認してみたいと思っています。
 カセットコンロについては以前に触れたことがありますが、カセットボンベとコンロが一体となっていて非常に使い勝手の良い道具です。
 ただ、炭火を着火するのに使ったり、大きな鉄板や鍋、魚焼き器を使ったり、風を遮るために周囲を段ボールなどで遮風したりすると、セットされているカセットボンベが以上加熱を起こしてボンベが中のガスの膨張圧力に耐えきれなくなって爆発してしまうことがあります。
 また、カセットコンロでは使うカセットボンベが指定されています。これは指定外のカセットボンベの中には粗製濫造のものも混じっているためで、指定品であれば充分耐えられるはずのコンロの熱に耐えきれずに爆発したり、ガスの接続口からガスが漏れて爆発というケースもあるようです。
 実際のところは指定外のカセットボンベを使うこともあるかもしれませんが、その場合にもし事故が発生すると、カセットコンロとカセットボンベの製造メーカーは一切責任を取ってくれないと言うことは知っておいてください。
 というわけで、カセットコンロの事故が起きる多くの場合は次の3つが考えられます。

1.鉄板や鍋、魚焼き器などから起きる輻射熱によりカセットボンベが過熱して爆発するもの

2.炭火起こしや花火の着火など、本来の用途以外で利用し、カセットボンベが加熱して爆発するもの

3.メーカーの異なるカセットコンロとカセットボンベを利用したことによるもの

 夏場は日差しが強く気温も高くなるため、通常よりもより厳しい条件になると思います。
 ちょっと気をつければ防げるようなことばかりですので、楽しいひとときを過ごすためにも、カセットコンロの取り扱いには充分にご注意ください。