防災面から見たインフルエンザ予防接種

 インフルエンザの流行期に入ったというニュース(リンク先:NHKニュース)を聞きました。去年よりもちょっと早いかなと言う感じですが、あなたは予防接種は済ませていますか。いろいろ言われている予防接種ですが、しないよりはしておいた方がいいのは確実なので、ワクチンがあるうちに摂取することをお勧めします。
 インフルエンザに限らず、人から人へうつる感染症は予防接種のできるものはできるだけやっておいた方が安心です。副作用の問題があるのは確かなのですが、災害後に地域の医療体制が崩壊している中で感染症にかかったときの悲惨さは想像したくないですから、副作用よりは万が一の安心を取りたいと考えます。
 さまざまな災害で避難所が開設されるとさまざまな人がそこへ避難してきます。たくさんの人が狭い衛生的とは言えない環境の中で一緒に過ごすのですから、一人がひどい感染症にかかるとあっという間に避難所全体が汚染されてしまうことはご理解いただけると思います。
 平時にそれなりに衛生的な環境であっても学校や職場ではやるのがインフルエンザ。もしかかると、薬の投与と充分な栄養と睡眠が必要なのですが、被災した地域の避難所で、それがきちんと確保できるでしょうか。過去にインフルエンザが流行した避難所では、感染した人を別室に隔離したそうですが、隔離されるとろくな看病もしてもらえず、食べ物やトイレにも事欠く状態になってしまいます。
 インフルエンザについては厚生労働省のホームページ「インフルエンザQ&A」に詳しい説明が載っていますのでここで細かいことは書きませんが、人との接触が避けられない場所である以上、感染しても体の免疫で防げるようにしておくことがとても大切なことになります。
 これから来年春までの間インフルエンザの流行は続くのではないかと思いますし、予防接種したからインフルエンザにかからないというものでもないのですが、自分が感染源にならないためにできる手立ての一つとして予防接種をするようにしてください。
 ちなみにワクチンは接種から4~6週間でもっとも免疫力が増すと言われていますので、今から摂取すると年末には効果がしっかりと出ていることになります。
 何事もないことが一番いいのですが、万が一に備えた準備をしておくことをお勧めします。