水の怖さを体験しよう

 なかなか梅雨に入りませんが、局所的に大雨が降っており、水が出るかもしれない危険性がある時期に突入しました。
 数時間程度で一気に危険な状態になるので、浸水する地域の人の早めの避難は絶対に必要ですが、いざ避難するとなるとなかなか素直にはいかないものです。
 大雨の降る中の避難ですから、雨合羽を着ていても濡れてしまうのは必須ですし、足下はびっちゃんこ。ヘタすると水の中を歩いて移動ということもあり得ますが、そのときあなたは安全に移動する自信がありますか。
 万が一水にはまったとき、着衣のままだとどうなるのか、そして、どうすれば助かることができるのか。
 今回、益田スイミング様のご協力で大人と親子限定の着衣水泳の体験会を行うことになりました。
 ぜひ一度着衣水泳を体験していただき、あなたの防災対策に役立てていただきたいと思います。
 詳しくは、当研究所のフェイスブックのイベントをご覧ください。
 また、お申し込みをお待ちしております。

災害遺構を訪ねて6・津田川ダム記念碑

津田川ダムの全景。
灌漑用では無く、治水を行うためのダム。農業用で灌漑能力が無いダムは珍しい気がする。

 益田市津田町に河口がある津田川をさかのぼっていくと、谷が深くなって唐突にダムが姿を現します。
 これが津田川ダムで、人家ではなく農地を守るために作られた防災ダムです。

記念碑の全景
右手の白い構造物がダムの監視装置。手前の碑が今回紹介する記念碑で、周囲は草刈りをされている。

 ダムよりも少し上流にダムの監視装置があり、その横に、今回ご紹介する津田川ダム記念碑があります。
 このダムがなぜ農地を守る防災ダムだとわかるのかというと、この記念碑の背面に事細かに経緯が記されているからです。
 これによると、津田川はかつて豪雨のたびに水害を起こして下流域の農地を浸水流出していたとのこと。

 昭和34年の災害を契機にダムを造ろうという運動が始まったものの、実際の動きが出てくるのは昭和40年7月の集中豪雨後だったようです。
 その後、昭和42年から現地測量が始まり、昭和49年に竣工したのだとか。
 このダムを造るに当たって奔走した渡辺亀市さんという方も顕彰されていて、経緯と顕彰碑を兼ねた記念碑になっています。
 見える範囲から覗くと、ダムの前後から急激に谷が深くなり、そして川も急になっているように見受けられます。
 このダムが完成してから、下流域一帯が水害に遭ったという話は聞かないので、防災ダムとしてきちんと仕事をしていることがわかります。
 あまり目立たないダムですが、近くに行くことがあったら見てみてはいかがでしょうか?