地震のときにはまず身を守る

 本日、石川県の方で震度6弱の大きな地震が起きたようで、被災された方の早い復旧を願っています。
 さて、最近あちこちで地震が起きていますが、あなたの備えはしっかりとできていますか。日本に住んでいる以上はどこにいても地震とは無縁ではいられませんので、しっかりとした対策を取っておく必要があります。
 地震が起きたときには、まずは身の安全の確保。身の安全とは、要するにケガをできるだけしないということですが、それが全てに優先しますので、あなた自身の身の安全を確保することを最優先に行動をするようにしてください。
 最近ではさまざまな感震装置がついていて、万が一には電気やガス、石油ストーブなどは自動的に停止するように作られています。
 また、地震で落ちたり倒れたりするものは人の力ではどうにもなりませんし、ヘタをすると落下物でケガをしてしまうこともあります。
 まずは落下物から身を守ること。
 そして閉じ込められないようにしておくこと。
 これだけで、トラブルが発生する危険はかなり回避できます。
 普段から、少しだけ周囲を意識して、どこにどのようなものがあって、どうなったら落下するかもしれないという見方をしてみておくと、地震のときには助かると思いますので、やってみてください。

 余談になりますが、地震の後で結構多い問い合わせとしてガスの復旧があるそうです。ガスはLPガスも都市ガスも復旧ボタンを押せば自動で漏れを確認した上で復旧してくれるのですが、このボタンの位置、ご存じですか。LPガスも都市ガスも計量器に復旧ボタンがついているのですが、集合住宅の場合には、計量器が鍵付きのケースに収まっていることがかなり多く、そこを開けられなくて復旧ができないという場合が多いようです。集合住宅にお住まいの場合には、解錠するときにだれに連絡したら良いのかについても、確認して置いた方がいいと思います。

まず上を見る

写真のような豪華な天井は、地震時には凶器になりうる可能性がある。

 あなたのお出かけ先で地震が起きたとき、あなたはまず何をしますか。
 建物外に逃げ出すとか、その場でダンゴムシのポーズをとるとか、柱のそばによるとか、人によっていろいろだと思います。
 また、あなたがいる場所がどんなところなのかによっても変わってきます。
 一つだけ共通して言えるのは、まずは上を確認するということです。
 地震の際に危険ものはいろいろとありますが、もっとも危険なものは上からの落下物です。高さがあるところからの落下物に直撃されると、場合によっては死んでしまうこともありますので、まずは頭上の安全を確認して下さい。
 まずければ、揺れていても少しでも安全な場所に移動しなければ危険です。
 逆に頭上に何も無ければ左右の安全を確認し、それでも大丈夫なら危険はかなり少ないと言えます。
 避難訓練で防災ずきんやヘルメットを被るのは、それだけ頭上から落ちてくるものが驚異ということですので、まずは頭上の確認を行います。
 気持ちに余裕があるようなら、移動しながら頭上の確認をするくせをつけておくと、いざというときの動きが早くできます。
 身を守る行動といういわれ方をしますが、その一番最初は頭上の安全確認。
 これを覚えておいて欲しいと思います。

重いものは下に置く

 聞く人が聞けば「なにを当たり前のことを」と言われてしまいそうですが、地震発生時にあなたが怪我をしないためには、肩以上の高さには重たいものを置かないことが鉄則となります。
 では、ご家庭や職場にある棚に入っているものを一度確認してみて下さい。
 案外と普段使わない重たいものが高いところに置かれていませんか。
 最近ではあまり見なくなりましたが、百科事典や何かの全集といった書籍は、普段はあまり読まないということで本棚でも高いところに置かれていがちです。
 台所だと圧力鍋や大皿、普段使わない機械類が食器棚やシンクの上の棚に無造作に置かれていませんか。
 職場だと、説明書や印刷用の紙、チラシ、機械類といったものが高い位置に置かれていないでしょうか。
 空間を効率的に使おうとすると、どうしても高い位置にものを置くことになってしまうのですが、高いところに重たいものを置くと、地震の際にそれが落ちたら大けがをしてしまいます。
 収納の基本でもあるのですが、重量物は下へ、軽いものは上へを頭の中に入れてお片付けをするようにしてください。
 落下物で怪我をしない、させないように、重たいものの収納位置に少しだけ気をつけるようにしてくださいね。

頭の安全を確保する

いろいろな種類の防災用ヘルメット。持っていてもすぐに出せるようになっていないと使いづらい。

 落下物などからの頭の安全確保は、災害時においては大切になります。
 頭が無事で状況の判断がきちんとできるようであれば生き残れる確率は高いですが、他が無事でも頭に怪我をして意識を失ってしまうと、助かる確率は一気に下がってしまいます。そのため、防災訓練などではヘルメットや防災ずきんをかぶって訓練を行うこともよくあります。

ヘルメットと防災ずきん。防災訓練ではよく登場するアイテム。

 ちょっと気になるのは、この訓練でかぶっているヘルメットや防災ずきんが、地震の発生時に本当にすぐにつけることができる場所にあって本当にかぶることができるのだろうかということ。
 ヘルメットや防災ずきんをかぶるために怪我をしてしまっては何にもなりませんので、もしそれらを使うのであれば、日頃から身近に備えておく必要があるでしょう。
 落下する破片から頭部を守るのであれば、そういった丈夫なものでなくても、例えば帽子でも構いません。衝撃に備えるというのであれば、帽子の中にタオルでも入れておけばそれなりの対策にはなります。
 他にも、例えばかばんを手に持っているのであればそれで頭部を守れますし、最悪手で守るだけでもある程度までの保護は可能です。
 避難時には両手は空けておいた方が安全確保がしやすいことを考えれば、帽子が一番いいのかなという気がしています。
 あるいは、普段から頭上を少しだけ意識しておいて落下物がなるべくない場所を選ぶようにしておくと、あえて頭部を保護する対策をする必要はないような気もするのですが、避難するときには必ずそんな場所ばかりでもないわけで、そのあたりが悩ましいところではあります。
 いずれにしても、その場所で何か起きたらどうやって頭を守ればいいのかなということは、普段から少しだけ意識しておいて欲しいなと思います。