【活動報告】青原小学校避難訓練を見学しました

 2024年1月17日、津和野町立青原小学校にて、地震からの避難訓練について見学させていただきました。
 生徒さんの数は少ないですが、淡々と、そしてきびきびと準備し、避難している光景はいざというときにも大丈夫だろうなという安心感を持たせてくれるものでした。
もちろん絶対ということはありませんので、引き続きしっかりとした訓練は必要だと思いますが、身を守るための避難訓練が校風になるような学校になればいいなと思います。
 また、見学後には管理者である校長先生、教頭先生から山のような質問もいただき、知っている事例を交えながら、わかる範囲で一生懸命こちらも説明させていただきました。
 避難訓練実施後に管理職の方から詳細な意見を求められることはほとんどないので、正直なところ驚くやらうれしいやらです。
 引き続きできる範囲にはなりますが、関りを持っていけたらいいなと思っています。
 この度見学を快くさせてくださいました青原小学校の皆様に、こころから感謝します。

【活動報告】川登保育園で職員向け防災研修会を開催しました。

 2024年1月13日に益田市の川登保育園で職員様向け防災研修会を行いました。
 災害後の被災地の復旧は、学校、介護施設、保育施設がどれくらい早く再開できるかでその速度が決まってきます。
 施設の災害対策は当然として、職員様とそのご家庭の安全確保が施設の再開に影響を与えることを研修会ではお話しました。
 いざというときに備えて、全ての人が自分が、そして家族がどう動くのかを決め、お互いに把握できるようにしておきたいですね。
 お声がけいただきました川登保育園様に、こころからお礼申し上げます。

【お知らせ】研修会「日頃から備えよう 防災&備蓄づくり講座」を開催します。

災害が発生した後、必ず話に出るのが「備蓄」について。

でも、何をどれくらいどうやって準備すればいいのかわからないこともよくあります。

そこで、今回鹿足郡吉賀町柿木村を中心に防災活動をしている樋口ふみ様を講師にお招きし、「日頃から備えよう 防災&備蓄づくり講座」を開催することになりました。

自分の生活や地域性にあった備蓄用品の作り方や、災害時だけでなく、日常でも使える知恵やスキルについてもお伝えします。

備蓄について悩んでいて最初の一歩が踏み出せない方や、備蓄ってどうすればいいのとお悩みの方。

この講座を受講してみてはいかがでしょうか?

詳細は別添のチラシをご覧ください。なお、準備の都合上事前申し込み制となっています。

先着順10名様となっておりますので、お早い申し込みをお待ちしております。

開催日:令和6年2月4日(日)10:00~12:00

開催場所:コミュニティースペースNALU

参加費:1,000円(早期割有)

申込方法:以下のリンク先からお申し込みください。

https://20240204bichiku.peatix.com/view

【お知らせ】ペット防災講習会を開催します。

能登半島で起きた大きな地震に被災された方にお見舞い申し上げます。

まだ全容がわかっていない状態ではありますが、現地の一刻も早い復旧と災害関連死がでないことを願っています。

ところで、災害のたびに問題にされるのがペットのことです。

もしあなたのおうちにペットがいたとしたら、災害発生時にそのペットをどうするかを考えたことがありますか?

また、避難してくるペットを受け入れる避難所や自主防災の方は、そのとき自分たちがどのようにすればいいのか、しっかりとわかっていますか?

今回はNPO法人人と動物の共生センター、NPO法人全国動物避難所協会の理事長である奥田順之先生とオンラインでつないでペット防災について一緒に考えてみたいと思います。

後半では、「ペットの防災・あなたの防災」として、いざというときを想定したワークショップを行います。

申込不要で参加費は無料となっていますので、この機会に災害時のペットについて考えてみませんか?

あなたのお越しをお待ちしております。

日時:2024年1月27日13時30分~15:30

会場:島根県芸術文化センターグラントワ多目的ホール

参加費:無料

※詳細はチラシをご確認ください。

【活動報告】高津小学校の避難訓練を見学しました

2023年11月7日に益田市立高津小学校で開催された避難訓練を見学させていただきました。
この小学校では年に2回大規模な避難訓練をしているのですが、今回は国道9号バイパスの脇に作られた緊急避難場所に生徒の半分が避難するということで、元々計画されている翔陽高校の校庭と二手に分かれての避難となりました。
地震発生、校舎からの避難、そして津波発生に対して高台への避難と3つの課題をどうやってクリアするのかを見ていきましたが、地震発生想定時に何の退避行動もとらないクラスがあったり、整然と並んで避難させようとしたり、校庭で全員が揃うまで待つなど、学校の訓練ならではの光景を見ることができましたが、生徒よりも先生の訓練について、少しやり方を変える必要があるのではないかと感じました。
また、今回避難場所として避難してみた、道路わきに作られた緊急避難場所は、ただの場所提供のために簡易照明以外何もないスペースです。
管理者が国土交通省となるため、市役所も具体的な何かができるわけではないとのことで、ここに避難した後、どのように移動してどのように引き続きの安全を確保し続けるのかについて行政機関同士の調整も必要なのかなという印象を受けました。
ともあれ、毎回、訓練のたびにいろいろな改善点を講評として挙げており、ほんの少しずつですが改善はされてきています。
せっかく訓練するのですから、訓練のための訓練ではなく、自分の安全を確保するための訓練になるといいなと思っています。
今回避難訓練の見学のお声がけをしてくださった高津小学校の先生方に感謝いたします。

【活動報告】初めての防災キャンプ冬の陣を開催しました

 去る11月4日から5日にかけて、益田市の北仙道公民館様で「初めての防災キャンプ冬の陣」を開催しました。
 今回は男の子6名、女の子10名、合計16名の子が、益田市、江津市、浜田市、津和野町から集まってくれて、1泊2日の防災キャンプに挑戦しました。
 ゲームや工作、火起こし、ご飯づくりと盛りだくさんのメニューでしたが、参加してくれた子ども達はみんな楽しそうに活動をしてくれていました。

 避難所に限らず、災害後にはいかに自分の生活の質を落とさないかということが重要となります。
 一度やってみて経験しておくことで、いざというときにも困らなくて済むのではないかという思いでこのイベントを行っているのですが、参加してみるといろいろと思うこともあったようです。
 初めて出会う子ども達が、それぞれの個性を認めてそれぞれに楽しんでいるのは、正直なところちょっと意外でしたが、無理やり一緒に遊ばせなくても仲良くなることはできるのだなと思いました。
 また、今回は災害時に安心して給電する方法を知ってもらうということで、島根トヨペット益田店様からハイブリット車の派遣をしていただき、実際に一升炊きの炊飯器を車の電源で炊いてみました。
 また、ふろしきワークショップをfuwariito様にやっていただき、災害時に一枚の布を使ってどのようなことができるのかも体験してもらいました。
 当研究所だけではできないさまざまな体験を、それができる方にお願いし、子ども達の体験や経験を積ませていければと考えており、さまざまなところと連携できればという思いで活動をしています。
 参加してくれた子ども達、今回お世話になりました島根トヨペット益田店様、fuwariito様、陰で調整に動いてくださった損保ジャパン様、参加を許可してくださいました保護者の皆様に厚くお礼申し上げます。

【活動報告】高津小学校防災クラブを開催しました。

 2023年11月1日に益田市立高津小学校で防災クラブを開催しました。
 今回は学校内のいろいろな施設を回ってクイズを解いていくオリエンテーリング。
 毎年クラブの子ども達には好評のプログラムなのですが、今回は事前準備が思ったようにできず、当日去年・おととしの問題を手直ししたものを持ち込んだのですが、一部の施設が無くなっていたり、担当する先生が不在だったりと、さまざまな問題が発生してしまいました。


おまけに参加している生徒たちに説明がうまく通じておらず、まったく違う作業をしてしまう子がいたりして、かなり大騒ぎとなった1時間でした。
でも、参加者たちはそれぞれの問題を一生懸命考えてくれて、終わった後にはどういった場所で自分たちが学習しているのかについて考えてくれた子もいました。
普段意識していないちょっとしたものも、意識すればきちんと意味のある存在になってきます。
いざというとき、今回やったオリエンテーリングが役に立つといいなと思います。
今回参加してくださった子ども達、そして準備してくれた担当の先生、いつも手伝ってくれるスタッフにこころからお礼申し上げます。

【活動報告】親子防災ディキャンプを開催しました。

 2023年10月29日に益田市の北仙道公民館で親子防災ディキャンプを開催しました。
 今回は4組の親子、10名の方がおだやかな気候の中でブルーシートテントを張ったり、たき火を起こしてご飯を炊いたり、午後からはペーパークイリングを楽しんでもらいました。

 初めて経験することも多かったようですが、参加した方が楽しんでいただけたのなら幸いです。
 今回の親子防災ディキャンプは、このあと11/12に江津市、11/19に浜田市で開催する予定になっています。
 それぞれ午後の内容は異なっていますので、いろいろと楽しめると思っています。
興味のある方や、ディキャンプをやってみたい人、親子で楽しみたい人などのご参加をお待ちしております。
 今回参加してくださった皆様、遠路福山から来てくれた講師さん、スタッフの皆様にこころからお礼申し上げます。

【活動報告】「防災マップを作ろう!」を開催しました

 2023年10月28日の午後、益田市の高津上市地区を中心に「防災マップを作ろう!」を開催しました。
 当日は4名の子どもが防災マップ作りに参加してくれて、小学生のぼうさい探検隊事務局からお借りしたタブレットを片手に、地区内を回りながら安全な場所や危険な場所、役に立つものを探してみました。


 上市地区は古い町並みのため、道が狭くて建物も古いものが多く、なぜか背の高いブロック塀が通りに面して作られていることから、地震が起きた際には非常に危険だということを、参加してくれた子ども達が驚いたように見ていました。
 この道は通学路でもあるため何とかしてほしいところですが、高齢化や相続人不在などでなかなか対処が難しいところも多いようです。
 理想と現実という問題はありますが、危ない場所や安全な場所をまずは可視化するところから始めなければ対処のしようもありません。
 これからもさまざまな場所で子供たちを中心にした防災マップ作りができるといいなと思っています。
 今回、あちこちで行われた様々なイベントの中、この防災マップ作りに参加してくれた子ども達と保護者様にこころからお礼申し上げます。

【活動報告】高津小学校防災クラブを開催しました

 2023年9月20日に益田市立高津小学校で防災クラブを開催しました。
 今回は前回に引き続き救急救命のやりかたです。前回は心肺蘇生法とAEDの使い方をやりましたが、今回は外傷の手当てと安全地帯への搬送法です。
 夏休みが間に入ったので、まずは地震が起きた時にどうするのかということについて、過去のクラブの内容を思い出しながら実際に警報音を出して行動してもらいました。
 全員が机の下に入ったのですが、小学生は体の大きさがまちまちで、机の下にきれいに潜ることができた子もいれば、身体の大部分がはみ出している子もいて、いざというときどうしようという意見が出ました。
 なぜ机の下に入るのかを考えてもらったら、全員が「落下物から身を守る」と答えてくれたので、実際に頭上を確認し、どんなものが落ちてきそうなのかを確認してみました。
 大切なことは、警報が鳴ったら、すぐに頭の上や周りから落ちてきたり倒れてくるものがないかの確認をすること、そして、落下物から身を守るためには、とにかく頭を優先して守ることについて説明をしました。行動を教えることも大切ですが、なぜそうしなければいけないのかをしっかり理解してもらっておかないと、いざ地震のときには身を守れない行動につながってしまいますので、その行動を取る理由について、しっかりと考えてもらえたと思います。
 その後は、外傷の手当て。大地震が発生して大規模な被害が出ると、病院が非常時状態に入ることや、トリアージについて説明し、軽いけがは自分たちで応急処置することで悪化を防ぎ、結果的に助かる人が増えるということをお話しました。その後、二人一組で実際に圧迫止血法から包帯による固定までをやり、普段使ったことのない包帯に悪戦苦闘しながらも、なんとか無事に止めていました。
 それから、安全地帯への搬送ということで二人一組でやってみたのですが、これが案外と難しかったようで、あちこちでどうやると運びやすいかについて話し合っていたようです。
 最後は担架による搬送ということで、実際に学校に備えられている担架を使って搬送をしてみました。
 子どもたちからの要望で2回やってみたのですが、2回目の患者役が担架の上でじっとしていなかったことから危険と判断し、搬送を中止してスタッフがそれを引き取りました。
 参加した子供たちからは「担架に乗っている人が動くと運ぶのが難しい」という話から、「ケガで痛くて暴れる人をはこぶのは難しそう」「やってみないとわからない」といった意見を出してもらいました。
 時間いっぱいまでしっかりといろいろな体験をしてもらいましたが、本番時にケガをしたり、ケガしている人を見かけたら、今回のような技術を使ってうまく助かってほしいなと思います。
 今回参加してくれた子ども達、そして担当の先生、いつも手伝ってくれているスタッフに、こころから感謝します。