【お知らせ】災害時外国人サポーター養成研修(西部会場)が開催されます

 令和4年6月5日に鹿足郡吉賀町で令和4年度災害時外国人サポーター養成研修が開催されます。
 これは災害時に日本語を充分に理解できない在日外国人の人をサポートする人を養成する講座で、毎年開催されています。
 去年はオンライン開催だったのですが、今年は時期を早めて、会場で実施されるようです。
 ここでは難しい行政用語をいかにわかりやすい日本語に翻訳してお知らせするかということと、実際に派遣されたことを想定しての実践訓練もあります。
 今年は避難所設営訓練もあるようですので、興味のある方は是非ご参加下さい。
 募集方法や締め切り日などの詳しいことは、以下のリンクからご確認下さい。

https://www.sic-info.org/event/post-22193/(しまね国際化センターのウェブサイトへ移動します)

ペットの補給品問題

ケージの中にいられる時間は結構短いです。ペットをどこで解放しますか?

 ペット連れでの避難。ペットを飼っている人にとっては割と常識になってきていても、受け入れる側である避難所運営や避難者にとってはあまり常識にはなっていないようです。
 そのため、ペットの隔離場所が人の通りの多いところになったり、飼い主がペットを放置して鳴き声で周囲に迷惑を掛けたり、ケージに入れたままなので中が糞尿で汚物まみれになってしまったりと、かなり問題を引き起こしているなという気がします。
 実際、ペット同伴可の避難所とペット同伴不可の避難所を分けて設置している例も出てきているようで、命に貴賎はないとはいいながら、なかなか難しい問題になってきています。
 その上で問題になるのが、ペットのご飯やトイレのことです。
 避難所では、当たり前ですが人間の避難にしか対応していません。つまり、ペットのことは自分で全て準備しなければいけないのですが、それが理解できている飼い主はあまりいません。
 ペットの食事を何とかして欲しいといったり、排泄物について避難所運営側に処理させたりといった、そもそも同伴避難が理解できていない飼い主が非常に多いです。
 避難者の補給でさえままならない中で、ペット関係の補給がされるわけはありませんので、自分の非常用持ち出し袋の他に、ペット用の非常用持ち出し袋も準備しておかなければなりません。
 ただ、ペットを飼っている人には高齢者の方も多いです。自分の非常用持ち出し袋でさえ作れない人が、ペット用の非常用持ち出し袋を作れるとも思えませんので、何か対策を考えておく必要があります。
 ペット専用の避難所を作るとか、どこかにペット用の備蓄をしておくとか、ペット保険があるのですから、ペット用の防災備蓄倉庫を作ってもいいのではないかと思います。行政主導というわけにいかないと思いますが、愛好家の皆さんで検討する必要がある時期に来ているのでは無いかという気がします。
 あなたのペットの非常用持ち出し袋は準備ができていますか。そして、自分の非常用持ち出し袋と一緒に持ち出せるようになっていますか。
 今一度、点検をお願いします。

仮設トイレと簡易トイレと携帯トイレ

これは仮設トイレ。おうちのトイレほどではないかもしれないが、それなりに快適。

 イメージがごっちゃになっているかもしれませんが、仮設トイレは現場事務所に置かれているような、独立したトイレのことです。
 くみ取りもでき、移動もできて災害後の避難所では結構よく見るトイレです。


 仮設トイレは、便器はあるが排泄物の処理をその都度行わないといけないトイレです。汚物を流したり貯めたりするのではなく、一回ごとに汚物袋をセットして、用を足したら凝固剤を入れ、汚物袋の口を縛って処分し、新しいものに取り替えるものです。
普段使っているトイレが使用禁止になってから仮設トイレが届くまで、さまざまな形で利用されます。
 そして携帯トイレは、便器はなく、消臭袋と凝固剤が一体になっていて簡単に持ち運びのできるもの。
 ざっくりとしたイメージになりますが、仮設トイレは行政などが手配するちゃんとしたトイレなのに対して、簡易トイレや携帯トイレは行政だけでなく、個人や自治会などでも準備しておく必要のあるものと考えてもらえばいいと思います。
 で、目隠しテントと簡易トイレを展示しておくと、よくいただく質問に「簡易トイレを持って避難するのは難しい」というものがあります。
 確かに、少しでも荷物を減らしたいときに簡易とはいえ便座まで持って避難しろというのはかなり難しい話です。
 ただ、ここで書いておきたいのは、避難のときに便器までは準備しなくてもよいというものです。
 あなたがトイレを使う頻度を考えてもらえればわかると思いますが、頻繁に使うのは小さい方で、大きい方は下痢でもしていないかぎり1日に数回程度ではないでしょうか。そうすると、数の多い小さい方に備えておけばいいということになります。
 小さい方はそこまでの場所をとりませんから、便座がなくても排泄は可能です。汚物袋と凝固剤さえあれば、とりあえずの排泄はできるわけです。

携帯トイレの例。男女兼用とかかれていても、大小兼用は少ないので注意が必要。

そして、簡易トイレは、大きい方でも小さい方でも、一回ごとに汚物袋を取り替えなければいけません。すると、小用まで避難所の備蓄品で対応しようとすると少々汚物袋を準備していてもあっという間に備蓄が底をついてしまいます。
そのため、携帯トイレを準備して、少しでも簡易トイレに負担をかけないようにしておく必要があるのです。
簡易トイレは大きい方用、携帯トイレは小さい方用と考えてもらえば良いと思います。
実際、携帯トイレとして売られている商品は殆どが小専用となっていて、大に対応しているものはごく少数です。そして、小専用は軽くてコンパクト。
女性は慣れないと使えないと思いますが、簡易トイレほどの設備がいらないので、非常用持ち出し袋にある程度入れても邪魔になりません。
避難する人が各自で小用を1日分持参すれば、それだけでも備蓄の消費量にはかなりの好影響を与えますし、避難中にもよおしても我慢せずに使うこともでき、精神的に落ち着けると思います。
もちろん、大小兼用の携帯トイレもありますので、それを持っていればより安心なのは間違いありません。
非常用持ち出し袋を作るときには、とりあえず1日分の小用携帯トイレを意識して準備しておくことをお勧めします。

夜間の予報を気にしておこう

雨雲レーダーのエコーを見てみると、あちこちで線上降水帯ができていて、結構な雨が降っているようです。
大きな被害が出ないことを祈りますが、とりあえず人的被害が出る前に避難行動をとるようにしてください。
ところで、避難するときに一番怖いのは何だと思いますか。
さまざまなご意見があると思いますが、筆者自身は闇だと思っています。
日没から日の出前の間、いわゆる夜の間、大雨が降るときには暗闇と雨で非常に視界が悪くて周囲の様子がわかりません。
車を運転する人であれば、大雨の中での運転では、ライトをつけていても危険を感じたことがあるのではないでしょうか。
そんな状態でいざ避難といっても、避難指示が出てから逃げ出したのでは事故に遭いかねません。
避難所が遠かったり、自分の目や足に不安のある人は、気象庁などの予報で危険な期間が夜にかかっているのであれば、明るいうちに安全な避難所へ避難してしまいましょう。
そうすれば、いざというときにも慌てずに過ごすことができます。
そして、夜が明けてから家に帰れば、周囲もはっきりと見えて安全です。
さまざまな事情はあると思いますが、早めの行動で損をすることはありません。避難所を設置する方は大変かもしれませんが、自主避難先をきちんと決めてそこへ来てもらうようすれば、手間もさほどかかりません。
災害が起きてから救助に向かうよりもよほど建設的だと考えています。
ともあれ、大雨や台風など、避難が必要になるかもしれない時間を確認して、夜間に慌てないようにしておきたいですね。

気象庁レーダーナウキャスト(気象庁のウェブサイトへ移動します)

簡易トイレと汚物処理

携帯トイレ各種

 災害で通常のトイレが使えなくなったときに登場するのが簡易トイレです。
 時間の経過と共に工事現場で見るような使いやすくてきちんと仕切られた仮設トイレが到着したり、使えなかったトイレが使えるようになったりしますが、それまでは汚物を自分で処理する必要のある簡易トイレを使わなければなりません。
 最近では避難所の備蓄品や非常用持ち出し袋の中のアイテムとして常備されていることも増えてきましたが、いざというときにそれらの道具を正しく使うことができますか。
 こういった簡易トイレは使用一回ごとに凝固剤で固めた汚物の入った袋の口を縛って可燃ゴミとしてゴミ置き場に出しておかないといけないのですが、残念ながら汚物をそのままにしてしまう人が多いようです。
 張り紙などで意識させるようにしていても、普段の慣習というのはどうしても出てしまうので、次に使う人との間で大きなトラブルになってしまいます。
 普段の避難訓練や避難所設営訓練時に実際に使ってみないと身につかないような気がするのですが、トイレの問題は「汚い」とか「くさい」といった感覚が先に立ってしまって設置まではしても実際に使用するところまではいかないようです。
 ただ、使うときには本当に困ってしまう部分なので、とりあえずは使用から汚物袋の処分までを入れた訓練はしておいたほうがいいと思います。
 ところで、簡易トイレは汚物袋と凝固剤を一セットにして一回ごとに使用するのですが、あなたは自分が普段トイレに行く回数とその時の大小について大ざっぱでいいので把握していますか。

座るところは段ボールでもバケツでも作れるが、処理袋は用意していないと作れない。特に凝固剤がないと汚物が可燃物で処理できないので要注意!


 大小で使う簡易トイレが異なることがありますので、回数を把握したうえで非常用持ち出し袋に備える簡易トイレの数を確保して下さい。
 災害備蓄として避難所においてあるトイレの汚物袋と凝固剤の数は、例えば2000セットあると聞くと多いと感じますか、それとも少ないと感じますか。
 その避難所に避難する人が100人いるとします。そうすると、一人が簡易トイレを使用できる回数は20回。一日に5回トイレに行くとすると、4日分しかありません。
 もし避難者が1000人だとすると、たった2回分です。
 自分の備蓄を準備しておかないと、簡易トイレさえ使えなくなるということを知っておいてください。
 各人が自分の簡易トイレを持っているほど、トイレ事情には余裕が出てきます。
 食べたり飲んだりは我慢できても、出すのは我慢にも限界がすぐ来ますので、簡易トイレの準備と取り扱い方の熟知、そしてゴミ処理についての計画を作っておくことをお勧めします。

その資機材は使えるか?

 非常用備蓄品として、集会所や公民館といった避難所になり得る施設にはさまざまな資機材が準備されていることも多いです。
 仮設トイレや段ボールベッド、仕切りやテントといったアイテムは、備え付けているだけではあまり意味がありません。実際に使ってみて、使い方を覚えておかなければ、便利なものであっても役には立たないのではないでしょうか。
 以前に避難所で、本来はパーテーションとして使われるはずの段ボールが避難者の敷物代わりになっていたという笑い話のような光景を見たことがありますが、これもその段ボールがなんなのかが運営者側にわからなかったため、敷物代わりに使われてしまったようです。
 もっとも、寒い時期にはパーテーションよりも床からの寒気を遮断するための道具として使った方がよいという見方がありますので、一概に悪いとも言えません。
 余談になってしまいましたが、備え付けてある資機材は、避難者や運営者が存在を知らなければないのと同じですし、使い方を知らなければやっぱりないのと同じです。
 また、資機材を使うために必要なものが欠落している場合があります。
 とある避難所予定の施設では、停電に備えてステンレス製のかまどが用意されていましたが、肝心の薪と鍋は備え付けてありませんでした。
 近所から持ってくる想定なのかもしれませんが、使うための資機材は一通り揃えておいた方が、いざというときに困らないのではないかと考えます。
 こんな例はたくさんありますが、せっかく準備する資機材ですので、避難者や運営者もそれがどんな道具でどうやって使うのかについて、できれば実際に使ってみて使い方を知っておいて欲しいと思います。

トイレの問題を考える

簡易トイレの汚物の処分はどうやってやる?

 災害が起きて断水すると、多くの場所ではトイレが使えなくなります。
 流すのに水が必要ないくみ取り式や、少量の水で済む簡易水洗であればともかく、充分な水の確保ができなければ原則としてトイレは使用禁止にせざるを得ません。
 避難所の衛生環境が確保できるか否かの一番最初は、このトイレの問題となるのですが、多くの場合、運営者の手が回らずに、トイレの封鎖を行う前に汚物でてんこ盛りになっている状態になってしまいます。
 現在の災害対策支援では、早ければ3日後くらいには仮設トイレが届き始めるそうなので、発災から3日後までのトイレをどうするのかという問題があります。
 防災のワークショップなどではこのトイレづくりも取り上げられたりしていますが、実際に作るとなると、手間と時間、それに臭いの問題が発生してきます。
 簡易トイレで出した汚物は、出した先のビニール袋に凝固剤や消臭剤を投入して口を縛り、燃えるゴミなどに出すことになりますが、時間の経過と共に腐敗して臭気がただよい、精神的にも衛生環境的にもよくありません。
 また、できる限り小まめに汚物の回収を行わなければなりませんが、そういった作業をしたがらない人や、できない人も多くいます。
 避難所での最優先課題はトイレだと思いますので、地震による下水管の破断や断水時のトイレの封鎖、簡易トイレの設営、使い方、汚物処理について、あらかじめしっかりと取り決めておく必要があります。
 避難所だけでなく、あなたのおうちでも、自宅避難を行う場合に備えて、準備しておくことをお勧めします。

避難所の安全確保

HUGの様子。基本的なレイアウトが学べる、かも?

 避難所を運営する上でもっとも気をつけないといけないことは、入居者の安全です。
 生活空間なのですから、避難所にいる間はできるだけ気持ちを落ち着かせることのできるような空間作りを考えておく必要がありますが、そこで考えなくてはいけないことは「不審者対策」です。
 この不審者というやつ、ちょっとした気分で発生するやっかいなもので、見知らぬ人であれ顔見知りであれ、あなたにとって不審者になり得るということを気に留めておいてください。
 不審者対策で意識しておきたいのが、あらゆる場所の出入口です。
 この出入口の善し悪しで、ある程度犯罪の発生は抑えることができます。
 悪さをしようという気になっても、物理的にそれを阻止することで安心できる空間作りをするということですね。
 例えば、避難所に立ち入るための出入口はできる限り一カ所に絞った方が目が届きます。情報掲示板や喫茶スペースなどを手近に作っておくことで、自然と人がここを通過するようにしておくと、常にたくさんの目がある状態になるので、外部からの不審者が入りにくくなります。
 また、避難所内部でいうと男女のトイレは可能な限り離しておいてほうが安全です。
 構造的に同じ場所に作らざるを得ない場合でも、出入口を可能な限り離すことで不審な動きをしている人をすぐに見つけることができます。
 着替えや授乳などにスペースも、一般の避難者が出入りするような動線から外れたところに作ると、のぞきに行こうとする人への抑止効果が期待できます。
 できるなら、パーテーションではなく、別に部屋を用意しておくと安心して着替えや授乳をすることができますし、それぞれの部屋には同性の管理者を常駐させておくと、より強力に内部の不審者を抑制することが可能です。
 不審者はありとあらゆる隙をついて犯罪を犯そうとします。
 可能な限り不審な行動にすぐ気づけるような避難所の配置にしておくことで、犯罪を抑止し、避難者の生活を守ることができるのです。
 こういった対策は、災害後に運営しながらやろうとしてもかなり困難が生じます。
 平時にしっかりと時間をかけて、安全な避難所の設計をしておくとよいのではないでしょうか。

避難所と避難場所

 避難所と避難場所。一文字違いですが、内容はずいぶんと異なる性格を持っています。ただ、この二つ、普通の住民だけで無く、災害担当をしている行政職員でもごっちゃになっているケースがあり、ややこしい問題が大規模災害の後で毎回起きています。
 では、この二つはどう違うのか。
 避難場所は災害が発生しそうな状況から災害が収まるまで、自分の安全を確保するための場所です。場所と書かれているとおり、必ずしも施設の中というわけでは無く、公園や大きな駐車場、校庭といった場所もよく指定されています。
 そして、避難所は、災害によって何らかの事情により生活を送るべき場所が失われてしまった人が新しい住居が見つかるまでの仮の生活空間として準備されるものです。
 そのため、避難所は施設が指定されています。
 ただ、避難所で生活するにはかなりの気力と体力が必要だということに、いい加減に気づいて欲しいと思います。
 というのも、日本の避難所には基本的にプライバシーは無視されています。他人の視線を遮るような布や生活空間を仕切る段ボールがあったとしても、自分がほっとできる空間を作れているわけではありません。
 最近の新型コロナウイルス感染症のおかげでようやく避難所内に家族で過ごせるようなテントが配備されるようになってきましたが、基本的には24時間自分の行動が誰かの目にさらされているということになります。
 知らない人の目があるのに毎晩ぐっすりと眠れる人はそういないと思います。結果として、睡眠不足による活動量低下が起きてしまいます。
 それから、食事の問題。

 気力や体力を維持するためには温かな食事は必須なのですが、実際のところはおむすびや菓子パン、油ものたっぷりの配給弁当という冷たい食事のローテーションが行われていて、仮に避難所に台所があったとしても、食中毒を恐れて避難者に調理は一切させないというのが現実です。
 せめてキッチンかーなり炊き出し班なりが毎食作ってくれれば良いのですが、資金、場所、資材、そしてさまざまな平時の法規がその手の活動を妨害しています。
 「避難者に贅沢をさせると避難所から出て行かない」ということを言われる偉い人がいますが、避難者は誰も避難したくて避難しているわけではありません。
 仕事がなくなったり、住む場所が再建できなかったりといった、事情を抱えて行き場のない人達が最後まで残るだけなのです。
 自分だけの安心できる空間と睡眠、そして暖かでおいしい食事。これが的確に供給されれば、今のような避難所地獄は消えていくのではないかと思っています。
 そうでなくても年をとると環境の変化に弱くなるのですから、気力や体力がきちんと維持されるような対策を平時にしっかりと行っておきたいですね。

生活ゴミをどうするか

訓練で出された大量の生活ゴミ。

 防災訓練などで炊き出しを受けたことがある方は、使用後の使い捨て容器の山を見たことがあるのではないでしょうか。
 普段の生活の中での一コマなので別に構わないとは思うのですが、防災訓練という看板をつけての訓練の光景だと、少しだけ違和感を感じることがあります。
 災害時にはさまざまなゴミが大量に発生します。そして、そのゴミの処分先も被災していることが多く、ゴミ処理は結構大きな問題になってきます。
 特に生活ゴミは、人が生活する以上は必ず発生するものですし、できることはせいぜい発生するゴミを減らすか、大きさを小さくするかという方法しかありません。
 食事に関するゴミは、食中毒対策として使い捨て容器を使うことが一般的なので、短い期間でも大量に発生します。
 分別し、重ねたり圧縮したりすればしばらくはなんとかなりますが、各自が勝手に捨てていては、あっという間にゴミ屋敷状態になります。
 現在のコロナ禍ではあまり炊き出し訓練はされないと思いますが、本当は食べた後のゴミをどう処理するかまでを訓練項目に加えておかないといけないのではないでしょうか。
 さまざまな防災テクニックでゴミの嵩を減らす方法は宣伝されていますが、実際にやってみないとイメージがわかないと思います。
 実際に一回のゴミの量を確認し、ゴミをどのように区分してどこへどのように保管し、どうやって処分するのか。
 大規模災害の現場を見ると、そういった衛生環境の維持についてもしっかりと取り決めておいた方がいいのではないかと思っています。