防災で遊ぼう

 防災に限らず、どんなことでも楽しく体験できなければ身につくことはないと思います。例えば、講演会などで役に立ちそうな話を聞いても「いい話を聞いたわぁ~」で終わってしまうことも多いのではないでしょうか。
 阪神淡路大震災から後、防災も楽しく体験して身につけていこうという空気が出てきて、さまざまなゲームが登場し、それらを通して災害対策に関する学習ができるようになってきています。
 例えば、PS4やSwitchなどでは「絶体絶命都市」という災害体験のアドベンチャーゲームがありますし、双六やカードゲーム、ボードゲームなどでの災害対策ゲームがあり、小さなお子様から大人まで、楽しみながら知識を身につけることができるソフトがたくさんあります。
 普段なかなか意識しないので目につかないことも多いのですが、インターネット上では無料でダウンロードして遊べるゲームがいろいろとありますので、家族や友人達と一緒にわいわいと遊んでみてはいかがでしょうか。
 思ったよりも子どもの方が成績がよかったりしてびっくりすることがあるかもしれませんよ。

段ボールベッドと病気の予防

段ボールベッドの構造は簡単で、たくさんの箱の上に座面を載せるとできあがる。
段ボールの強度をどう出すのかが問題。

 避難所で必要な資材の一つに段ボールベッドがあります。
 被害を受けた地域などでは非常に必要とされているのですが、供給体制がさほどしっかりとしていないため、発災後に頼んでも届くのは数ヶ月後といった状態になっています。
 事前にきちんと準備しておけばいいのですが、値段と「たかが段ボール」という感覚があるのでしょうか、なかなか普及が進んでいない現状があります。
 では、発災後にどうして段ボールベッドの需要が出てくるのでしょうか。
 これは衛生管理と連動している話になるのですが、不特定多数の出入りがある場所では細かいほこりやゴミが常に舞っている状態です。避難施設が出入口で土足禁止になっていればそこまでひどくはありませんが、再度の避難を考えて土足のまま避難所で生活する場合もありますから、そうなると砂やゴミで床は常に汚れている状態になります。
そんな状態で床に寝るとどうなるか。
 空気中に舞っているさまざまな細かなゴミは最終的には床に落ちます。そしてそこで寝ている人がそれらのゴミを吸い込むと、ゴミによる肺炎やゴミに付着したウイルスや菌による感染症の原因となってしまいます。
 床面から数cmでも高い位置で寝られるとこういった病気を劇的に防ぐことができることから、高さを稼ぐために段ボールベッドが必要となるのです。
 また、段ボールベッドはその構造上中に避難者の生活物資をいろいろといれることができますから、狭いスペースを効率的に活用する意味でも、ないと不便なアイテムです。
 さらに言えば、寝る場所から立ち上がるのにベッドからの起き上がりだと、身体への負担が少ないので、高齢者の方の寝たきりを防ぐ効果も期待できます。
 段ボールベッドは、同じサイズの箱の数があれば専用キットがなくても作ることができます。段ボールの強度を出すための工夫が必要となりますが、作り方を知っておくことは無意味ではないと思います。
 また、自宅で避難生活をする場合でも、床にそのまま寝ることができない場合もあると思いますから、そういった意味でも準備しておいて損はないと思います。
 もし段ボールベッドが手に入らず、段ボールもないようであれば、床から10cm以上の高さが確保できるような就寝スペースの構造を考えてみてください。
 雑誌を積み重ねたり、机やいすを並べたり、その場にあるもので工夫すれば、数は足りないと思いますがいくつかを作ることは可能だと思います。
 床に直に寝なくても済むように、いざというときにどうしたらいいかを考えてみてくださいね。

子どもの通っている場所の避難計画を知っていますか

 地震やら大雨やら、毎年さまざまな災害が続いているわけですが、あなたの子どもさんが通っている学校や保育園、習い事教室と言った場所や施設の避難計画はご存じですか。
 それぞれが、発災時には子ども達の命を守るための対応を取ってくれると思いますが、そういう場所や施設は、最終的には保護者に引き渡すことが前提の計画となっていると思います。
 では、保護者はどんな状態の時にどこへ迎えに行けばこどもと無事に合流することができるのでしょうか。
 避難計画で発災後に子どものいた場所や施設に迎えに行くという計画の場合には、その場所や施設があらゆる災害から安全であるという前提がないといけません。
 まずはその場所や施設にいる人たちの安全を確保することが優先されますから、場合によっては他の場所に避難することもあり得ると思います。
 その時の避難先がどこか知っていますか。
 多くの施設はそういうときの避難先を決めていて保護者にその情報を開示していると思いますが、保護者の側はさまざまな通知に紛れて覚えていないのではないでしょうか。また、習い事などの場合には、どこへ逃げるのかについて保護者が教えてもらっていない場合もあると思います。
 そして、その場所や施設がどのような設備や資材を持っていて子ども達がどこまでなら安全に過ごすことができるのかについてもきちんと確認していますか。
 避難訓練は人の集まる施設では必ず義務づけられていますが、保護者はいつ訓練をやっているのか知っていますか。そして、その風景を見学をしたことがありますか。
 保護者が自分の安全を確保するためには、子どもの安全が確保されていることに自信が持てることが大切です。
 子どもの通っているさまざまな場所や施設の避難計画について、一度確認してみてくださいね。

こどもと通学時に発生した災害での避難場所を確認しておく

 こどもというのは基本的に素直なものですから、登校時に地震などの災害にあっても、学校に行くと決めたならなんとしても学校に行こうとします。
 こどもに限らず、日本人はそういった習性があるのか、大阪北部地震では通勤・通学途中の多くの人がそのまま仕事場や学校に行こうとしてあちらこちらで渋滞やバスタクシーを待つ行列ができていました。
 ただ、地震とそれに伴う津波が発生した場合にはできる限り早く安全な高い場所へ避難する必要がありますし、津波が起きない場合でも、余震が相次いだりしたときに安全な空間がどこにあるのかを知っておくことは大切です。
 では、こどもにどのような指示を出しておいたらいいのでしょうか。
 さまざまな方法があると思いますが、ここでは大きく3つにゾーニングして一緒に通学路を移動して確認してみる方法を考えてみます。
 自宅周辺、学校周辺、そしてその道中。バスや汽車通学の場合には乗降する駅やバス停を境にして考えることにします。歩きの場合には、概ね1km程度で分割するといいと思います。
 最初は自宅周辺にいた場合。この場合で家が安全地帯にある場合には自宅に引き返すようにします。
 二つ目は、学校周辺にいた場合。この場合は学校に移動するようにします。
 三つ目は、どちらからも遠い場合。この場合には、通学路周辺の安全を確保できる場所へ待避するようにします。
 待避する場所は、あらかじめ家族で通学路の点検をして安全な空間がどこにあるのかを家族で確認し、何かあったらそこへ待避、そして保護者がそこへ迎えに行くようにしておきます。
 そうすることで、少なくとも子どもの安全は確保することができますし、探しに行く場合でも逃げるポイントが分かっているので合流するのはさほど難しくはありません。
 学校の避難訓練では教員や大人が子どもの行動基準を判断して全てを指示するようになっていますが、実際の災害では大人が近くにいない場合も考えられます。
 子ども達が自ら考えることができるように、通学時の避難場所や避難方法についても家族で現地確認をし、どうするかを話し合っておくことをお勧めします。

要救助者か救助者か

 災害に巻き込まれて救助が必要な状況になった場合、72時間以内に救助できなければ死亡率が格段に跳ね上がるそうです。
 そのため、自衛隊や消防、警察が災害緊急援助隊を被災地に派遣して救助を行うことになるのですが、要救助者の数が多くなればなるほど救助に当たれる人数は減り、資機材も不足し、結果として救助が間に合わなくなる場合が多発することになります。
 それを防ぐために必要だと言われているのが建物の耐震補強です。他の多くの災害と異なり、地震だけは予告なしにいきなりやってきます。建物に潰されてしまうと要救助者となってしまいますので、まずは建物の下敷きにならないようにしなくてはなりません。
 耐震補強をしておくことで、少なくとも建物の倒壊を防ぐことはできます。また、自分が長時間過ごす場所の家具などをしっかりと固定しておくことで、それら重量物の下敷きになる危険も防げます。
 5体満足であれば損壊した建物からの脱出も困難ではありませんし、場合によっては近所で倒壊した家に住む人の救助に当たることもできます。
 要救助者が少なくなって救助者が増えてくれば、その分助かる人は増えていきます。
 阪神淡路大震災のときに被災したにもかかわらず死者が少なかった地域では、消防団を初めとする地域の住人が倒壊した建物からの救助に尽力したとも聞きます。
 まずは自身が要救助者にならないこと。そしてできれば救助者に回ることができるように、身の回りの安全を確保することから始めたいですね。

子どもは素直

 災害対策の勉強会や研修会をさせていただくと、毎回思うことがあります。
 それは「子どもは素直」ということです。例えば、地震のときに「ダンゴムシのポーズ」や「重心を下げるためにしゃがむ」という話をすると、実際に揺れたときに習ったとおりダンゴムシのポーズやその場にしゃがむという行動を取ります。
 大人はどうするかというと、様子を見ているだけ。大丈夫だろうと思っているのか、動いたら負けと思っているのかはわかりませんが、なかなか身を守るための行動を取ることが難しいようです。
 地震や津波、大雨などで警報や「避難準備・高齢者避難開始情報(Lv.3)」が発表されたときにテレビやラジオでは盛んに「身を守るための行動を取ってください」といいますが、行動できない・しないということが多々あるようで、災害で命を落とすことがあるのも無理は無いなと思ってしまいます。
 ある自治会でアンケートを採ったときの集計結果では「災害対策をしないといけないことは理解しているが、自分はやる気が無い」という結果になって少し考え込んでしまいました。
 正直なところ、子どもは素直なので教わったことが起きると教わったように対策を取ろうとしますが、それを大人が邪魔しているというおかしな状態が起こることがよくあり、そのたびに犠牲者が出ているという話も聞くからです。
 東日本大震災で津波に飲まれたある小学校では、子ども達が再三に渡って高台に避難しようと言っていたにもかかわらず、それを受け入れなかった大人達が避難をしようとした子ども達の邪魔をしたなどという出来事があったそうですが、おそらくそのときにはこの小学校だけで無く、そこらじゅうで同じような問題が発生していたのだろうなと思います。
 大人は子どもに比べてさまざまな経験値を持っており、子どもに比べていろいろなことを効率よく無駄なくできるようになっていますが、あくまでも経験値から推測しているため、それまでの経験を超えたことが起こりうることをイメージできないという弊害も発生するのです。
 また、「たかが災害で大騒ぎすると恥ずかしい」という意識もありますから、内心では逃げた方がいいかもと思っていても、それを押し殺して「避難不要」という誤った判断をしてしまうのです。
 災害対策や避難訓練といったことを思い切り馬鹿にしている人もいますが、人間は練習や経験をしていないことには対応できません。特に大人になるととっさの判断が難しくなっていくのが常ですから、こどもに比べて余計でも訓練や練習をしておかなければなりません。
 今の大人に比べると、子ども達はさまざまな機会で災害対策や防災を学んでいますから、「子どもだから分からない」や「子どもだから知らないだろうが」と言った大人な考えは止めましょう。
 こと、災害対策や防災については今の大人達よりも遙かにしっかりと学んでいる子ども達ですから、彼らの意見に従ってみてもいいのではないかと思います。
 その結果として災害から逃れられればいいですし、もし逃げる必要が無かったとしても、大人も子どもも実際に災害で避難した経験を積むことができます。
 子ども達の意見や行動は災害対策をやっている方から話を聞いていることも多いですから、災害発生時には、あなたの判断の中に子ども達の意見を加えることをしてみてもいいのではないかと思います。

避難所での感染症対策を考える

 先頃国から新型コロナウイルス対策での避難所運営の方針について、事例が提示されました。
 単純にいうと、「感染者の隔離」「感染した可能性のある人の隔離」「避難者が1m以上離れて生活できる生活空間作り」「感染者・感染の可能性のある人が健常者と接触せずに隔離場所へ移動できる動線作り」といった感じで、新型コロナウイルスに限らずノロウイルスやインフルエンザといった在来の感染症対策としても使える考え方になっています。
 ただ、問題この新型コロナウイルス対策を実施すると、避難所の収容定員が大幅に低下してしまうことで、そのため今回の新型コロナウイルス対策の事例公表にあわせて避難所以外への避難や自宅避難などを平行して呼びかける内容になっています。
 元々避難所は「自宅が住める状態ではない人」や「自宅が倒壊する可能性のある人」そして「その地域に生活の根拠地がない人」などが安全確保のために避難する場所なので、自宅の耐震強化や高台移転、歩いて避難できる範囲に避難を受け入れてくれる友達を作っておくといった対策で避難所への避難者を減らすことになります。
 現在の国の方針では大規模な避難所を作ってそこを中心に地域の支援をしていくという感じになっていますが、感染症対策だけを考えた場合には、小規模な避難所をたくさん作ってそこを支援するような形に変更した方が感染症が発生した場合に被害を局所化することができます。
 大規模避難所である指定避難所は物資や情報の集積所としての機能も備えていますが、サテライト型の小さな避難所を連携させることで、小回りのきく避難所運営ができるようになるのではないかと思います。
 指定避難所が遠かったり小さかったりする場合には、家の近くの安全な場所を自分たちの避難所として設定しておくと、いざというときに安心ですね。

参考までに国が出した避難所の事例についてご紹介しておきます。

府政防第939号・消防災第87号・健感発0521第1号 避難所における新型コロナウイルス感染症への対応の参考資料について(令和2年5月21日)

訓練は嘘をつかない

 非常時に、普段できていないことができることは殆どありません。
 そのために防災訓練があり、施設等では毎月から年に2回まで幅はあるにしても何らかの災害対応訓練をしてできるように準備をしているわけです。
 ですが、日常が忙しいことや、いつ起きるかわからない災害に備えることが無駄といった理由から、大抵の場合は防災訓練の計画をいちいち作らずに以前に作った訓練計画をそのまま再利用することになります。たまに担当者が訓練する理由をきちんと理解していつもと違った内容で訓練をしようとすると参加者から「余計な仕事をするな」と苦情が来るので、結局決まった内容を決まったとおりにする決まった訓練、いわゆる「訓練のための訓練」になっていくのがお決まりのパターンです。
 まぁ、災害が訓練の通りに起きてくれるならそれでいいのですが、実際にはいつどんなことが起きるのかは誰にもわからないので、防災訓練もさまざまなバリエーションで取り組んでいく必要があります。
 その地域で起きる災害を主軸に、時間や場所、状況を変えて対応を考え、実際に行動してみる。それにより訓練のバリエーションが増えるので、いざ災害の時にも慌てず冷静に自分の安全確保ができるようになります。
 また、訓練と同時に備えも準備することで、大規模災害のときにも避難難民にも飢えや脱水にもならず、心身元気で災害を乗り越えることも可能になります。
 防災とは「災害をいかに防ぐか」ではなくて「災害の被害をいかに極所化して受ける被害を押さえ、日常生活への復帰を早めることができるか」ということを考えなくてはいけません。最近いわれている「減災」は対策と備えを行うということなのですが、誰でもできる被害を最低限まで押さえ込む対策は訓練しかないと思います。
 頭で考えるだけでは無く、実際に体を動かしてみないとわからないことがたくさんありますので、いろいろな機会を見つけて訓練するようにしてください。そして、訓練は失敗があって当たり前ですから、恐れずにいろいろな状況を設定して訓練をしてみてくださいね。

パーソナルカードを考える

 個人の防災を考えるとき、最近よく出てくるようになったのが「パーソナルカード」と言われるものです。
 自分に関するいろいろな情報を記入しておくカードなのですが、災害時にこれがあると非常に役に立ちます。
 例えば、ショックによる一時的な記憶の混乱や内容があいまいだったり、あるいは思い出せない内容など、個人の生活の維持に必要な情報を記載します。
 「災害」「パーソナルカード」でウェブ検索してもらうといろいろなものが見られると思いますが、共通する内容としては、「氏名」「血液型」「住所」「緊急連絡先」「かかりつけ医」「被災後の家族の集合場所」「伝言ダイヤルに使う電話番号」などがあります。
 これを名刺~はがきの大きさの紙に書き出して普段持ち歩く手帳や財布の中に入れておくと、いざというときにはパーソナルカードだけみれば誰かに連絡がつくような状態にできるということで、いってみれば記憶に頼らない安全装置です。
 当研究所では、二つ折りのマルチカードを使って表紙を身分証明書、あとの3面をパーソナルカードとし、家族写真を中に入れてラミネート加工したものを作っています。
 こうすると、普段持ち歩く身分証明書がパーソナルカードになるため無くしにくく忘れにくいというメリットがあります。ただ、名札入れに入れたままにしてしまうこともよくあるので、防災の仕事以外の時に持っているかどうか若干の不安はあるのですが・・・。
 身分証に有効期限を作って定期的に更新することで、身分証明書が更新されるたびにパーソナルカードも更新されることになり常に新しい情報が書かれているという安心感があります。学校の名札などにも、本当はこういったパーソナルカードが入れられるといいのになとも思います。
 もちろんパーソナルカードは個人情報の塊ですから、誰かに見られるのが不安という方もいらっしゃると思いますが、そんな場合には、当研究所のように二つ折りのマルチカードの内側をパーソナルカードにしてラミネート加工しておけば、普段は中身を見られることもありません。
 ちなみに、当研究所のパーソナルカードでは「氏名」「血液型」「生年月日」「住所」「アレルギーや病気の有無」「家族の緊急連絡先」「かかりつけ医」「かかりつけ薬局」「被災後の家族の集合場所と集合時間」そして「171番(伝言ダイヤル)の使い方と伝言に使用する電話番号」を載せています。
 人によっては、金融機関の口座番号や保険証の番号などを追加していたり、性別や靴のサイズなどを書いたりもするみたいです。
 当研究所で研修などで使う汎用のパーソナルカードを参考までに掲載しておきますので、興味のある方はぜひ作って普段持ち歩くカバンや財布に入れておいてくださいね。もちろんご家族の分もお忘れ無く。

(参考)パーソナルカード(PDFファイル_76.0KB)

災害を追体験してみる

 災害対策でどんなことをすればいいのかを考えるとき、ひとつの方法として災害を追体験するというものがあります。
 最近はさまざまな人がいろいろな方法で自身の体験を発表する場が増えていることから、どんな災害で何をどう判断し、結果としてどうなったのかということが検証しやすくなっています。
 体験したことをありのままに記録されたものを集めてまとめることで、そのとき何が起きていたのかを知り、もし自分がそこにいたらどう判断するだろうかを考えてみる。人の体験した災害を追体験することで自分の経験値を積んでいくという手法です。
 人によってはなかなかイメージしにくい部分もあるかもしれませんが、災害対策における大きな武器の一つは「知ること」ですから、たくさん見ていくことでなんとなく理解できてくると思います。
 防災講演会などでよく被災者の体験談が語られるのも、こういった追体験の一つの方法です。もしご家族で災害を体験した方がおられれば、その時のお話を聞かせてもらうのもよいと思います。
 もうすぐ梅雨に入ります。そのときになって判断に迷わないように、いろいろな人の体験記を知ってみてはいかがですか。