【活動報告】防災体験会を実施しました

去る2022年4月3日、山口県岩国市の岩国市防災学習館で会員様向けの防災体験会を開催し、14名の方にご参加いただきました。
ここの防災学習館では、消火器訓練、煙からの避難、地震体験と映像による学習ができるのですが、参加された方はそれぞれに気づきがあったようです。

消火器訓練。消化器から出る噴射液をできる限り火元へかける。
地震体験は過去の地震の他、岩国市に関係する活断層の予想震度も体験できる。
煙からの避難。なるべく姿勢を低く移動する。
非常出口の鍵の開け方の一つを確認する。これができなくてなくなった人も多いとか。

 岩国市防災学習館は家族単位で出かけても体験をすることができますし、職員さんが親切丁寧にいろいろと教えてくれ、非常に深い学びを行うことができました。
 飛び込みでも空いていれば体験はできるようですので、岩国市にお出かけの際は是非一度この施設で防災体験をしていただければと思います。
 参加して下さった皆様、対応して下さった岩国市防災学習館の皆様、そしてご厚意で車両見学をさせてくださった中央消防署の皆様に厚くお礼申し上げます。

今回参加して下さった皆様。ありがとうございました。

【活動報告】第3回外遊びごはんの会を開催しました

 去る2022年3月13日、島根県立万葉公園で第3回目の外遊びごはんの会を開催しました。
 今回も直前になってとある事情からキャンセルが出ましたが、それでも総勢19名の子ども達と一緒に遊んだりご飯を作ったりして楽しみました。
 新型コロナウイルス感染症対策として、今回は当研究所のネイチャーゲーム指導員から接触せずに一緒に遊べるネイチャーゲームをしてもらい、それからお馴染みのビニール袋炊飯をして、秘密基地づくりと豚汁づくりを行いました。

 秘密基地づくりは、過去に参加した子ども達がさまざまな情報ややり方をお互いに交換して、過去3回でもっとも丈夫でかっこいいテントが完成し、他のサイトのキャンパーの方が「あれもいいね」とお褒めの言葉をもらう完成度となりました。

 また、今回の豚汁は、同じ豚汁だった第1回目とは趣向を変えて、被災地に出かけて炊き出ししたらというテーマで各種材料を準備し、調理好きな子ども達と一緒に調理をしました。
ご飯のときには沈黙で食べていましたが、途中で缶詰を登場させると、おうちで見たことがない子もいたらしく、開け方や食べ方について知っている子ども達が教えたりもしていました。
今回は前二回とは異なるサイトを使わせてもらったのですが、どの子も初めてのフィールドということで、スタッフを連れてあちこちに探検に出かけ、あっという間に終了の時間となりました。


最初は硬い表情の子も多かったのですが、帰るときにはお互いに楽しそうに挨拶を交わし、初めてとは思えないくらい仲良くなってくれていました。
第3回までは、島根県NPO活動推進室様の補助金を採択していただいたおかげでこれだけのイベントができました。採択いただきましたことに心から感謝します。
最後に、今回参加してくれた子ども達、保護者の皆様、会場を貸していただいた万葉公園様、当研究所のスタッフとお手伝いの皆様、そして悩んだけれど事情を汲んで参加を辞退した子ども達と保護者の皆様、陰日向に今回のイベントを後押しして下さった皆様に、こころからの感謝をします。
本当にありがとうございました。

【活動報告】第2回外遊びごはんの会を開催しました

 コロナ禍で知らない子ども達との遊び方や身体を動かした外遊びの楽しみ方、ご飯づくりや人との一緒に食べるご飯の楽しさを思い出してもらおうと企画したこのイベントも第2回目になりました。
 前日に生じたとある事情から参加できなくなった子ども達のキャンセルが相次ぎましたが、総勢12名で無事に開催にこぎ着けることができました。
 当日は、ご挨拶の後でビニール袋を使ったご飯を炊き、それからブルーシートと木がらを使った秘密基地づくりとレトルト野菜とサバ缶で作ったサバカレーに別れて活動を行いました。


 子ども達は合間を見て野球のようなものをしたり、おにごっこをしたり、出来上がった秘密基地で寝転がったりと思い思いに時間を過ごしてくれていました。
 カレーに添えるサラダとして、お菓子のじゃがりこを使ったサラダを各自で作ってお昼ご飯に食べましたが、意外においしかったという感想をたくさんいただきました。


 昼からも野球のようなものや鬼ごっこなどをして過ごし、中には木がらと紐、それに養生テープを組み合わせて弓矢を作る人まで現れて、ちょっとしたアイデアでいろいろなことができるんだと感心しました。
 少し肌寒い中ではありましたが、今回も無事に終了することができました。
 参加できなくなった子ども達、事情で参加できなくなった子ども達、保護者の皆様、スタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。
 次回は3月13日、今回の外遊びごはんの会の最後になりますが、怪我がなく無事に終わることができることを願っています。

【活動報告】外遊びごはんの会を開催しました

 2022年2月27日に県立万葉公園で外遊びごはんの会を開催しました。
 当日は好天に恵まれ、総勢14名の子ども達がご飯づくりや秘密基地づくり、そのあとの自由遊びなど、さまざまな活動をして楽しみました。
 朝、一番最初は微妙に距離感のある子ども達でしたが、一緒に活動していくにつれて仲良くなってくれたみたいです。
 今回はプラスチッククッキングということでハイゼックス炊飯袋を使って炊飯してみましたが、説明通りに作っているはずなのに、できあがりはみんなまちまち。


 固いご飯から軟飯までさまざまなご飯となりましたが、みんな楽しそうに食べていました。
 一緒に作った豚汁はおうちによってかなり幅広い味の濃さの違いがあることがわかったりして、非常に面白かったです。


 このコロナ禍で、大勢の知らない子ども達同士が出会う機会がなかなか作れなくなっていましたが、ちょっとでも知らない子と一緒に遊ぶ楽しさを思い出してくれればいいなと思います。
 参加してくれた子ども達、会場の使用許可をくださった県立万葉公園、浜田から来てくれた臨時スタッフの皆さん。そして参加を許可してくれた保護者の方に、こころからお礼申し上げます。

【終了しました】【お知らせ】外遊びごはんの会を開催します。

 まん延防止措置重点地域の指定を受けている状態で非常にイベント開催の告知がしにくいのですが、2月20日の解除を期待して、以下の内容で外遊びごはんの会を開催します。

開催日時:2022年2月27日、3月6日、3月13日(計3回)10時~15時
開催場所:島根県立万葉公園
参加費:無料
募集人員:益田市内の小学生20名(各回とも。参加は1回でも3回全部でも大丈夫です)
開催内容:広い公園で身体を動かして遊んだり、焚き火体験や自然観察、炊き出し体験&自分で作った昼食を食べます。
用意するもの:着替え、手袋、帽子、マフラーなどの防寒具、靴下、スキーウェアなど濡れても大丈夫な防寒着と履き物、替えのマスク、
注意事項:新型コロナウイルス感染症の蔓延状況によっては、事業内容の変更や中止もあり得ます。
また、危険を感じる方や100%の安全を期待する方はは参加をご遠慮下さい。
当日の気象条件によっては中止の判断をすることがあります。午前8時時点で開催を判断します。
申込方法:メール。表題を「外遊びごはんの会参加希望」とし、参加者の氏名、年齢、性別、アレルギーの有無及び対象、保護者氏名と連絡先電話番号を記載の上、当研究所のメールアドレスにご応募ください。
先着順とします。
なお、詳細につきましては当研究所事務局までお問い合わせ下さい。

【活動報告】防災おやつ作りを開催しました

 2021年12月18日、当研究所の敷地で防災おやつ作りとして「ポップコーンを作ろう!」を開催しました。

 ポップコーンを作るためのとうもろこしは乾燥していて長期保存が利くことから、管理しやすい非常食として使えないかということと、ポップコーンを作るのが面白そうだということでの開催でしたが、総勢6名のご参加をいただきました。
 当日は小雪の舞う中で焚き火を囲み、空き缶を使ってポップコーンを作ったり、焼き芋を作ったりしました。空き缶でポップコーンを作るのは筆者も含めて初めてでしたので試行錯誤しながらとなりましたが、出来上がったポップコーンは塩やバターで味付けしてなかなかおいしかったです。


 焼き芋も、普通のサツマイモでしたが甘くてとても好評でした。また、あまりに寒かったのでぜんざいも作ってみましたが、参加してくれた皆さんには好評だったようです。寒い時期には温かくて甘いものはものすごいごちそうになりますが、これも寒さを体験してみないとわからないことではないかと思っています。
 これから寒くなってくると、外遊びにはスキーウェアなどのしっかりとした防寒着が必要になってきます。
 寒くて家の中に閉じこもっていると、寒い時期の面白さや楽しさを見つけることはできません。
 今年の冬は去年よりも少し多めに外遊びや炊き出し、おやつ作りなどのイベントをやってみたいと考えています。
 開催時にはこちらで案内いたしますので、興味のある方のご参加をお待ちしております。

【終了しました】防災おやつ作りを開催します

 たまに発作的に活動をしています防災おやつ作りですが、今回はポップコーン用のとうもろこしが手に入ったので、空き缶を使ってポップコーン作りをやってみたいと思います。
 以下の日程で開催しますので、興味のある方のご連絡をお待ちしております。
 なお、新型コロナウイルス感染症対策として、参加できるのは予約されている方に限らせていただきますことをご了承下さい。
 また、新年1月以降は月に一度防災ご飯づくりを開催する予定にしております。
 日程や場所が決まりましたらまたご案内いたしますので、興味のある方はご確認下さい。

イベント名:防災おやつ作り「ポップコーンを作ろう!」
開催日時:2021年12月18日 13:30~15:00頃
開催場所:石西防災研究所敷地内
参加費:無料
持ってくるもの:中をきれいに洗った350mlサイズの空き缶1個
活動内容:ポップコーン用のとうもろこしの実をむしり、空き缶を火にくべてポップコーンを作ります。
募集人員:10名(先着順)
※応募や詳細については、メールにて事務局までお問い合わせ下さい。

【活動報告】高津小学校防災クラブを開催しました

 去る11月17日、益田市立高津小学校で第6回目となる高津小学校防災クラブを開催しました。
 今回は防災オリエンテーリングと題して、校内のさまざまな安全設備や場所、そして道具などについてチェックポイントにある問題を解きながら回ってもらいました。
 これは参加してくれている子どもからリクエストがあったもので、地図を片手にそれぞれが校内に散って、いろいろな場所に貼ってあるチェックポイントの問題を探して回答を考えていました。

保健室にあるAEDを確認。ここにあるのを知らなかった子もいた。

 AEDや消火器のある場所、図書館での安全な場所の見つけ方、避難場所になる災害が何かなど、結構考えるような問題も多く、30分くらいを想定していたのですが、「おさない・走らない・しゃべらない」の「おはし」を守りながら、一番早い子は10分、もっとも時間のかかった子でも15分程度で全部のチェックポイントを回って戻ってきたのには驚きました。
 最後に答え合わせをしていったのですが、思ったよりも子ども達がいろいろなことを知っていて、彼らがいろいろと教えてくれ、また想定していなかったものが出てきたりと、こちらも驚いたりすることのできた回となりました。
 校内を走り回ることや各部屋の立ち入りについて、いろいろと調整してくださった担当の先生、それをこころよく承諾してくださいました管理職の皆様、そして楽しんでくれた子ども達に感謝します。

【活動報告】高津小学校防災クラブを開催しました

包帯を巻くのは結構難しい

 2021年10月27日に益田市立高津小学校のクラブ活動で防災クラブを開催しました。
 今回は「助けよう、助かろう」をテーマに、前日にあった避難訓練で怪我をしないように気をつけていたかという問いかけをし、その後大けがをした場合の病院でのトリアージについて少し触れ、それから圧迫止血法を中心とする応急手当と担架での搬送を体験してもらいました。

うまく巻けたかな?


 毎回時間配分がうまくできなくてドタバタになるのですが、今回はかなり強引に進めて時間内になんとか終了することができました。
 応急処置にしても担架での搬送にしても、実際に体験してみないとわからないことが多いので、今回はさわりだけでも体験してもらえてよかったのではないかと思っています。

有人で担架を担ぐと緊張感がでる。慎重に階段を上がる。


 今の学校は保健室が充実しているので、ちょっとした怪我でも保健室で手当を受けることができます。
 でも、簡単な応急処置が自分でできるようになっていると、いざというときだけでなく、普段の生活の中でも役に立つのではないかなと思います。
 毎回お世話になっている防災クラブ担当の先生と、毎回参加してくれている子ども達に感謝します。

防災マップづくりの結果を考える

 先日益田市高津地内で地域の防災マップを作ってみました。
 実施する範囲が狭いのと、災害を地震に絞ったので1時間程度で終わるかと思ったのですが、思ったよりも子ども達の間でいろいろと話し合うことになったり、悩んでしまうことになったりして、こちらが想定したよりも時間がかかってしまったようです。
 どうして時間がかかったのかを終了後に子ども達に尋ねてみたのですが、帰ってきた回答は次のとおりでした。
・ひびの入ったブロック塀がたくさんあって危険の範囲をどう考えたらいいかわからなくなった。
・倒れそうな家があちこちにあって、狭い道が多かった。避難ができるのか考えてしまった。
・狭い道からいきなり大きな道に面してしまうので、気をつけないと飛び出しになってしまいそう。止まれも横断歩道もないので危ないけれど、防災に入れて良いのか考えた。
・通学路が狭くて該当がなかった。暗くなって帰るときに気にしていなかったけれど、考えてみたら危なそう。
・誰にも出会わなかったのでちょっと怖かった。
 などなど、子ども達が普段意識していなかったものにいろいろと気づいてしまってグループの中で話し合っているうちに時間が過ぎてしまったようです。
 この結果、実は以前に防災マップづくりを通学路点検としてやったときにも出ていた問題で、地域の特性と言えるのかもしれません。


 そのときは調査した結果は学校に提出したのですが、その後の通学路の見直しにはつながっていませんし、周囲の環境も変わっていません。
 地域の方にもお話はさせてもらっていますが、そこまで何とかしなければ、という意識まではつながらないようで、一部は修繕していただけましたが、多くはそのままになっています。自治会や子ども会で主催してやっていただければ、点検の後、どのように安全を確保していくかという一歩がしっかり踏み出せて一番良いのですが、コロナ禍ということもあり、なかなかそこまではできないのが実際のようです。
 参加してくれた子ども達への防災の意識付け、という当所の開催目的は達成できているのですが、もう一つの「地域をより安全にする」という目的は達成できていません。
 どのようにすれば「起きるかもしれない事故」に備えてお金をかけてもらえるのかを、少し真面目に考える必要があるのかもしれません。
 大人も子どもも一緒になって点検すると、ひょっとしたら地域を変えるきっかけになるかもしれませんから、あなたの地区でも一度やってみませんか。
もしもお手伝いが必要であれば、当研究所でもお手伝いはできますので、お近くであればぜひ一度、メールにてお声がけ下さい。
よろしくお願いします。