常時と非常時を切り替える

 普段から災害について考えている人は、あまりいないと思います。
 でも、災害発生時にもそれではちょっと困りもの。非常時には非常時に備えた準備や行動をとることが重要となりますが、常時と非常時の切り替え、あなたはどの時点でスイッチを切り替えていますか。
 このスイッチをいつ切り替えるかによって、災害時に生き残れるかそうでないかが決まってくるので、普段からこのスイッチ切り替えについては意識するようにしてください。
 具体的には、スイッチを切り替える基準を作っておくといいと思います。
 例えば、「近所の川の水の水位が2/3を超えた時」や「裏山の〇〇から水が噴き出したら」、「家の向かいの側溝から水が溢れてきたら」など、身近にあるものを基準にするのがコツです。
 切り替える基準を複数作っておくのもいいことですし、行政の避難レベルに頼らない自分の中の基準を作っておきましょう。
 さて、自分のスイッチが非常時に切り替えたら、行動も考え方も非常時のものに従うことで、より安全に早く行動をすることができるようになります。
 例えば、水害などで作ることが推奨されているマイタイムラインなどは、このスイッチ切り替えのタイミングで開くことになると思います。
 慣れていないと、そういったスイッチは簡単に切り替えることができません。
 日常生活でもオン・オフを意識しておくことで、常時と非常時のスイッチも切り替えやすくなるのではないかという気がしますので、自分の中のいろいろなスイッチの切り替え、ちょっとだけ意識してみてください。