【活動報告】薬局様のコロナ対策整備をさせていただきました

 新型コロナウイルス対策で医療関係はいろいろと大変な状況になっていますが、当研究所創立以来協力していただいている薬局様のBCPとして、お客様・従業員様を感染の危険から守るための店内の新型コロナウイルス対策作業をさせていただくことになりました。

薬局の投薬カウンター。薬剤師とお客様の距離が近く、感染の危険がお互いにある。

 作業の内容としては、お客様用トイレの閉鎖、感染対策のために車で待機してもらうことを促す貼り出し、そして処方箋受付、薬の説明や受け渡しを行う投薬カウンター、会計レジに飛沫防止用の透明なビニールカーテンを設営する作業で、今回は飛沫観戦用の透明なビニールカーテンを設営する作業をさせていただきました。
 ただ、このビニールカーテンに関してはさまざまな接客業種で同じような作業をされているようで店頭在庫がなく、緊急措置として厚手のビニール袋を切って代用することにしました。

 突っ張り棒を支柱代わりに各机の上に準備して、支柱の間にビニールをかけ、飛沫対策のビニールカーテンの代わりとしました。

 今回のビニール袋は厚手で透明度がそれほどでもないため、ちょっと見にくいのが難点ですが、使い勝手も含めて、運用しながら修正していただくことにしました。

 今後もさまざまな対策をしていくことになると思いますが、現在緊急事態と言うことでいつもと違うさまざまな案内が店舗前や店内にされています。
 お店を利用する前にそれらの表示を確認して、私たち利用者もお店の方も、お互いに安全に過ごせるようにしたいものですね。

2020年4月20日追記:透明なビニールカーテン用の資材が手に入ったと言うことで、さっそく交換されたそうです。

照明を変えてみた

 緊急事態宣言が出されて外出自粛になっています。
 この際ですから、普段できないけれどやっておいた方がいいおうちのことをやってみてみようと思い立ち、家の天井照明の一つを交換してみることにしました。

 我が家の天井の照明です。和風ペンダントで吊り下げ式です。傘が固定できないのと、それなりの重さのある蛍光灯仕様なので、地震で激しく揺れると割れたり落ちたりしそうです。
 そこで、今回は天井に直付けできるタイプの照明をつけてみることにしました。
 その前に、絶対にしておかないといけないことが一つ。必ず交換する部屋の電源とブレーカーを落としておきましょう。これをしないと、交換中に感電したりショートしたりする可能性があります。

 和風ペンダントは電源コードで支えられているので、取り外したら照明用コンセントがむき出しになります。このコンセントの形状にはいくつかの種類がありますので、取り替えたいと思う照明器具のコンセントと一致しない場合には、建物側のコンセントを交換する必要があります。その作業は電気工事士の資格を持った方が必要だったと思いますので、それを交換する場合には電気屋さんに相談してみてください。
 形状が一緒なら、外したコンセントに新しい照明器具のコンセントを差し込んでひねって固定すれば交換完了です。

 天井直付けのLED照明に交換が完了しました。以前の和風ペンダントに比べて風情はありませんが、軽量で明るく、光の調整もしやすくなりました。リモコン式なので、寝る前に布団から出て照明を消す手間もなくなり、ちょっとだけ便利です。
 電源やコンセントを直接いじるのであればかなり難易度の高い交換作業ですが、照明機器の入れ替えだけならそんなに難しい作業ではありません。
 和風ペンダントの固定が難しいような場所や照明器具が古くなっている場合などには、新しいのと買ってきて入れ替えてみるのも気分が変わっていいものです。
 落下を防止する安全対策もできますので、該当する照明器具をお持ちの方は一度試してみてはいかがでしょうか。

外出自粛と買い占め

 4月16日に政府から全国に対して「緊急事態宣言」を行いました。
 そして、それを受けた都道府県や市町村が新型コロナウイルス対策として人の移動の自粛要請や業務の縮小などの依頼をかけ始めています。
 この事実だけをみると、確かに非常事態のような感じもしますし、その影響を受けてか、今日はスーパーマーケットのレトルトやインスタント食品のコーナーがほとんど欠品状態になっていて、買い物かごにそれらを満載した高齢者の方が群れを成してうろうろ。正直、なんだかなぁと思ってしまいました。
 売れ筋を見ると、袋のインスタント麺、レトルトカレー、それからパスタソースや乾麺、缶詰など。生鮮食料品や保存期間の短いものは通常通りの分量がありました。
 これから考えると、緊急事態宣言で外出自粛要請が出されたために出歩かなくて済むように保存のきく食料品を調達しているということだと思います。
 面白いのは、パックご飯や冷凍食品はいつもどおりの売れ行きだということ。出会う人達の年齢がかなり高い感じがしましたから、高齢の方が自分たちに馴染みのある保存性の高い食料品を買い占めたというところでしょうか。
 ところで、こうなっている原因の緊急事態宣言とはどんなものなのでしょうか。
 調べてみると、その昔新型インフルエンザで大騒ぎになったことがありましたが、その時に整備された新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成24年法律第31号)の第32条「新型インフルエンザ等緊急事態宣言等」をそのまま当てはめていて、この特別措置法の附則第1条の2で「新型コロナウイルス感染症に関する特例」を加えて今回対応できるようにしているようです。
 この法律でできるのは、さまざまな要請で命令はほとんどできないようになっています。第45条「感染を防止するための協力要請等」でいろいろと書かれてはいますが、あくまでも要請であって、他国のように都市の出入りを止めてしまったり、戒厳令を敷いて人の移動を制限したりすることはできないのがこの法律です。
 現時点で特に災害で物流が混乱したり停止したりしているわけではないので、食料品はきちんと入荷されています。少し前にトイレットペーパーが無くなるという騒動がありましたが、あれは生産が停止したから無くなったのではなく、物流網の供給能力を超えて買い占められてしまったために手に入らなくなったことは、記憶に新しいと思います。

買い占めが進むと、物流が正常でもあらゆるところで物資不足が発生する。
(写真はイメージです)

 不要不急の外出自粛の中では、食料品や生活必需品の買い出しは規制されていないのですが、外出してはいけないと勘違いした人達が一度に買い出しに出て買い占めを行っている状態になっています。
 想定されている不特定多数の人が一カ所に集まってしまっているわけなので、ここからクラスター感染が発生してもおかしくないのではないかと考えてしまいます。
 どうせレトルト食品やインスタント食品を大量に買い占めても、数日もすれば生鮮食料品を買い出しに出かけることになるのですから、無駄な買い占めはしないようにしたいものですね。
 新型コロナウイルスが蔓延し始めたので政府が緊急事態宣言を出したこと、それを受けて地方自治体が外出自粛要請を出したこと。これはどちらも正しいことだと思います。ただ、出された宣言や要請を曲解して新型コロナウイルス蔓延の機会を作り出すことは、今回の宣言や自粛要請の本意では無いと考えます。
 繰り返しますが、物流は正常に稼働しています。食料も正常に供給されています。慌てて買い占めることはせずに、様子を見て必要と考える分量を何の発生もない時期に調達しておきたいなと思います。

 ちなみに、海外製のインスタントラーメン(タイや韓国)、ラビオリなど見慣れないパスタ、大盛りのレトルトカレーなどは残っていましたから、自分たちが理解できる長期保存できる食べ物ということで調達がされているみたいですね。

食事を少しだけ豊かにしよう

災害時で被災したとき、あらかじめ対策を準備していなかったり、外出先で被災したりしたときには、衣食住いずれも貧相な状態となってしまうのですが、その時に最終的に生死を分けるのは体力があるかどうか。つまり、普段からバランスのよい食事を取っていたかどうかが問題となります。普段の食事の中で免疫力を上げるような食生活をしていれば、いざというときに食事が数日食べられなくても命を繋ぐことはできます。
 今日はそんな免疫力を上げるようなレシピを公開している味の素ファンデーションさんの「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」をご紹介します。
 もともとは東日本大震災からの復興で顕在化した健康や栄養の偏り、コミュニティの希薄化に対する取り組みを行うために作られたプロジェクトだそうですが、現在はレシピやコンテンツ、安全衛生といった内容のサポートをしてくれているようです。
 現在の新型コロナウイルスも病原体の一種ですから、身体の免疫力を向上させることは決して無駄ではないと思います。
 外出自粛要請や在宅勤務、学校の休校、休業などで日々ご飯をどうしようかもしも悩んでいるのであれば、こちらのサイトのレシピを参考にして料理をしてみてもよいのではないかと思います。

備えよ、常に

 新型コロナウイルス対策で現在お休みしていますが、当研究所が防災のさまざまな講座をするときに、「災害で死ぬと思っているかどうか」を伺うことがあります。
 不思議なのですが、災害で被災したり死ぬ人が出たりすることは想定していても自分が死ぬことは想定されていないようで、参加している方は一様にきょとんとされ、お話を進めていくと半分くらいの方が「ああ、そうか」という表情になっていくのが毎回の流れになっています。
 どのような災害であっても「死ぬ可能性」というのは絶対に0にはなりませんが、災害対策というのは「死ぬ確率をできる限り0に近づける」ためにできうる限りの手を打っておくことです。
 この「死ぬ」というのは物理的な死だけでなく、経済的な死や人や地域との関わりが死んだり、心が死ぬことも含めています。一口に「死」と言ってもいろいろな切り口が存在するもので、いろいろと考えておく必要があることです。
 困ったことに、当事者になって初めて「こんなはずではなかった」と困惑したり文句を言ったりする人がいます。そしてそういった人は決して少数ではありません。
 リスクマネジメントでは、最悪の事態に備えてさまざまな準備をします。被災した影響を限りなく0に近づけるための努力をしておくことでいざ災害のときにも慌てずに対処ができます。
 「怖いから」「準備が無理だから」「考えたくないから」といった理由で、今までは災害は起きないことにしてきました。現在の新型コロナウイルスについても、自分たちが被災することは想定していなかったために現在の大騒動が起きています。
 そして、残念ながら現在大騒ぎしていても、収束して数年もすれば過去の出来事の一つとなって備えを忘れていくのではないかと思います。

「備えよ、常に」

 いざとなって後悔しないように、どうすれば自分の死ぬ確率をより低くできるのかを考えながら、今自分にできることをしていけばいいのではないかと思っています。

避難所には何がある?

避難所でよく出てくる体育館。生活するためのものは一切無いのが普通。

 「危険を感じたら非常用持ち出し袋を持って避難所または避難場所へ避難しろ」というのは、災害対策で出てくる基本的な部分の一つです。
 避難場所は文字通り「避難するための場所」なので一時的に避難ができることが条件になっており、学校の校庭や公共施設の駐車場など、露天の場所が指定されていることも多いです。
 では避難所はどうでしょうか。避難所は災害後に家が壊れたり何らかの事情で住めなくなった人が一時的に生活空間を作る場所であり、地域の支援物資の集積所であり、情報や人の集積所にもなっていますが、今回は「避難所で生活するとしたら?」を考えてみて欲しいということを取り上げてみたいと思います。
 まず最初に、あなたはあなたが避難する避難所のことをどれくらい知っていますか。どのようなものが準備されていて、誰が運営して、どのような支援が受けられるのかを知っていますか。
 この質問をして全てにきちんと答えられる状態であれば、可否はともかくその避難所のことを理解できていると言ってもいいでしょう。
 一般的には、田舎の小さな集落ほど避難所として使える施設は日常の生活空間に近くなり、都会で人口の多いところに行けば行くほど過酷な避難環境になると考えて間違いありません。
 田舎で避難所に指定されるのは、たいがい集会所や公民館で、こういったところは畳部屋や給湯施設がきちんと整備されていて、座布団や毛布などもあり、とりあえずはそのまま寝っ転がってもなんとか生活できる資材があることが多いです。

パーソナルスペースを作るための段ボール間仕切りの設営訓練の風景。
この間仕切りさえない避難所がほとんど。

 でも、例えば避難所が学校という場合には、支援物資は何一つ備蓄されて折らず場所貸し状態というところが結構ありますから、雨露をしのぐだけの場所と考えての準備が必要となりそうです。
 つまり、避難すべき避難所の状態によって自分で準備すべき身の回りのものが変わってくるということです。座布団や毛布がある畳敷きの部屋なら、寝具関係はなくてもなんとかなりそうです。でも、タイル張りの床に座るスペースしか無いとうことであれば、敷物や断熱材を用意しておかないと床の冷えを拾ってしまったり、堅い床に寝ることで身体を痛めたりすることになります。つまり設備のある避難所に避難するのであればその部分の準備は簡単にしておけばよさそうですし、設備がない避難所であれば、自分の身を守るためのさまざまな装備も持っておかないといけないということが理解できると思います。避難所に電源がなければ自分でそれも確保しておかないといけませんし、食事や飲料水などは当然準備が必要です。
 避難所の状態を確認して非常用持ち出し袋の準備を整えておくと、いざというときに困ることが少なくなると思います。
 とりあえず、自分が避難しようと思っている避難所に一度歩いて移動してみて、避難所ができたらどんな状態になるのかについて確認をしておいてくださいね。

吉賀町で作っている非常食のご紹介

 非常食というと乾パンやアルファ米が有名ですが、缶詰のパンも存在しています。
 パン・アキモトさんのパン缶が有名ですが、これは阪神淡路大震災のときの経験を元に作られたそうで、今ある缶詰パンの元祖といえるかもしれません。

 ところで、先日地元のスーパーで見たことのないパンの缶詰がパンコーナーの端っこに置かれていることに気づきました。種類は3種類。保存期間は5年ということで、アルファ米と同じくらい保存ができるようです。

販売者ではなく製造者になっているため、このパンの缶詰はよしかの里で
製造されていることがわかる。

 製造元は、「よしかの里」さん。島根県吉賀町にあるNPO法人です。
 販売元ではなく製造元ということなので、「よしかの里」さんで製造していると思われます。
中国新聞デジタル版の記事によると、2019年11月から製造を開始しているようで、製造前には製造するための機械の導入でクラウドファンディングもされていたようです。1個460円という値段は、パンの非常食としては割とお手頃だと思います。
 ウェブサイトに写真は出ているのですが、残念ながら現在ネット通販はされていないようです。ただ、ウェブサイトに掲載されている連絡先から調達はできるかもしれませんので、興味のある方は連絡してみてはいかがでしょうか。

非常食にはお約束の伝言ダイヤルのかけ方も記載されている。
下の部分には吉賀町の名前とロゴ(?)も載っている。
缶切り不要で缶が開けられるようになっている。

 また、もし近くのスーパーや道の駅で見つけたら、ぜひ一つ買ってみてくださいね。
 ちなみに、調達はしましたがいろいろあってまだ実食していません。また実食したらどんな感じなのかをご報告できればと思います。

不安を見える化する

 災害後、被災した方は一様に不安に駆られてしまうようです。特に高齢者や病気を持っている人などは、どうかするとこの世の終わりのような感じになってしまうこともあり、この不安解消というのはかなり重要な位置を占めています。
 不安の解消方法はいろいろとありますし、ひょっとすると解消できないものもあると思いますが、とりあえずは自分が何に不安を感じているのかについてしっかりと確認をする必要があると思います。
 そこでお勧めするのが不安を書き出してしまうこと。
 避難先や避難生活、復旧時のドタバタの中で、眠りが浅かったり、眠れなかったり、落ち着かなかったりするときには自分の抱えている不安を紙に書き出してしまいましょう。どんなささやかな内容でも、どうしようもないことでも、とにかく自分が不安だと思っていることを次々に書き出していきます。書いているうちにいやになってしまうかもしれませんが、それでもひたすら書いていくうちに、書くべき不安がなくなっていくと思います。
 そうしたら、次はその不安がどうなっていれば自分が安心できるのかを考えてみます。できるかできないかではなく、自分が不安が無くなって安心できる感じる条件を書き出してみるのです。
 それを続けていると、いろいろな解決策が浮かんできますし、もし何も浮かばなくても、書き出すことで不安が見える化しますから、他の誰かに話をすることで助けてもらうことができるかもしれません。
 逆に言えば、何が不安なのかがわからないからいつまでも不安が消え去らないのです。その時々に応じて起きる不安というのは違うと思いますが、不安で眠れないときには不安を書き出してみると、案外と大したことないなと思えたりするものです。
 不安は、そのままにしておくといらいらの原因になったりこの世の終わりを感じて自ら命を絶ってしまったりするきっかけになってしまいます。そしてボランティアや行政といった支援活動をしている人達も、あなたが何に不安なのかわからなければ手助けのしようがありません。
 不安はとりあえず見える化してみる。そして自分が安心できる条件を確認する。そうすると、次に打つ手が見えてくることもよくあります。
 「不安の見える化」は、なにも被災したときに限りません。日々のちょっとしたときにでも書き出す癖をつけておくと、生きていくのがさほど悪くないと思えると思います。不安にとらわれたときには、ぜひ一度見える化をしてみてくださいね。

頭をどうやって守るのか

頭の防護具の定番であるヘルメットと防災ずきん。
愛知県名古屋市の港防災センターにて撮影。

 地震や大雨、洪水などで避難するとき、頭上からものが落ちてくることがありますので、頭の保護は重要な問題となります。
 なぜ頭を保護しないといけないかということはご存じだとは思いますが、念のために確認しておくと、頭に衝撃を受けると怪我や昏倒、最悪は死んでしまいます。
 手や足を怪我していても、頭がはっきりしていて判断力が残っていれば、災害で死ぬ可能性は低くなりますが、手や足が無事でも頭がやられてしまうと逃げることさえできなくなります。
 では、どうやって頭を守ればいいのか。
 定番ではありますが、ヘルメットや防災ずきんが考えられますし、普通の帽子でもある程度の破片なら防ぐことができます。とある訓練では本を頭の上に載せて避難していた人がいましたが、頭を守るという点から考えると、これもありだと思います。
 一つ気をつけた方がいいことは、できるだけ頭に衝撃が伝わらないようにしておくということです。ヘルメットや防災ずきんはそのへんも考えて作られていますが、帽子などをかぶるときにはもしあれば、帽子の中にタオルやハンカチを入れて頭に直接衝撃を受けないようにしておく方が安全です。
 同じ理由で、本を頭に載せるときには頭からは離して載せるようにしないといけません。買い物中では買い物かごをかぶるというような例が出されていますが、この場合も両手をかぶった買い物かごの開口部に添えて、買い物かごの底が頭に直接のしかからないようにしておくのがこつです。
 移動中に落下してくる破片から首筋を守るために、首回りにもタオルなどをつけるようにするとよいでしょう。
 防災ずきんやヘルメットは初めからいろいろと考えられて作られており、特にヘルメットは安全だと言えますが、避難時に水に飲まれてしまったときにはヘルメットに流水の水圧がかかり、あごひもがあなたの首を絞める凶器になってしまうことがありますのでご注意ください。
 筆者自身は、頭を露出させなければいいと思っています。ですから、防災ずきんやヘルメット、帽子、もしなければタオルやハンカチ、厚手の雑誌などを頭に載せて避難すれば安全は確保しやすいのかなと思っています。
 何かの折りに、自分の頭を保護するとしたらと考えて、周りの道具達をどのように使えるのか、考えてみると面白いと思います。

防災ポーチを作ってみよう

基本的な防災ポーチの中身。

 防災ポーチというのがあります。無くなったら困るものをコンパクトにまとめて一つの袋に入れておくもので、普段から持ち歩くカバンの中に入れておくと何かと便利です。
 セットの中身は人それぞれ。自分が無くなったら困ると思うものを入れておくようにしますが、カットバンや小銭、それからはさみや油性ペンなどは入れておくといざというときに非常に役立ちます。
 行動食としてあめ玉やエナジーバーを入れてもいいですし、情報収集用に携帯ラジオやスマホ用の充電池を入れておいてもいいと思います。
 ポイントは非常用持ち出し袋がない状況で自分が生き残るために必要な最低限度のものを選ぶということです。もちろんポーチなのでコンパクトにまとまらないといけません。あくまでも数時間から1日程度の命を繋ぐような前提で内容を考えましょう。

筆者の防災ポーチの中身。マスクがないのは、新型コロナウイルス関係でマスクが手に入らず
花粉症対策で使ってしまったから。
また、常備薬の中には目薬も入れている。
災害後には細かい粉じんが舞うことが多いので、目薬はあると便利。

 ちなみに、わたしが持ち歩いている防災ポーチには、マスク、カットバン、ガーゼ、三角巾、懐中電灯、笛、ビニール袋、ウエットティッシュ、油性ペン、付せん、小銭、常備薬が収められていて、別に充電池と充電ケーブル、充電器、小銭、ソーイングセットを準備しています。あめ玉も入れていることがあるのですが、消費が早くて補充が追いついていません。
 もう少しコンパクトにできないかなと思いながらいろいろと試行錯誤するのも面白いですから、自分の生活を考えて、その中であらかじめ準備しておいた方がいいものを考えてセットしていく試行錯誤は結構面白いものです。スタートは同じものを揃えていても、気がついたら全然別なものが入っているということもよくあります。当所の研究員が進化させた防災ポーチの中身はこちら
 防災ポーチは殆ど百円均一店で揃うものばかりなのでお財布にやさしく作ることができます。
 ぜひ作ってみてあなたのカバンのお供に加えてくださいね。