災害用の非常食として、乾パン&はちみつというのは割と有名なようです。
おなかに貯まるけれどパサパサしている乾パンにしっとりとして栄養素の高いはちみつを塗って食べるのは、非常食としてだけではなく普段のおやつとしても結構おいしいものです。
ただ、はちみつを食べるにあたってはいくつかの注意点がありますので、今回はそれに触れてみたいと思います。
1.乳幼児には与えない
いくら栄養素が高いからと言っても、乳幼児にあげるのは御法度です。
はちみつにはごくまれですがボツリヌス菌が含まれていることがあり、乳幼児に与えると乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
これは消化器官が未熟なことにより起きる中毒ですが、死ぬこともありますので1歳未満の乳幼児、1歳以上であっても消化器官の発達が未熟な幼児には与えないようにしてください。
ちなみに、妊娠中や授乳中の母体には影響がありませんので安心してください。
2.アレルギーに気をつける
はちみつは、みつばちが集めてくる花の蜜です。
はちみつの原材料欄を見てもらうと「はちみつ(国産)」などと書かれているものがあると思います。
ここに表示がない場合や「百花」と書かれているものは「いろんな花」という意味ですが、これらの場合には、採取する場所や花によっては「そば」「りんご」などアレルギーを持っている人がいる花から集められたはちみつもあります。
この場合、そのはちみつによってアレルギーが出る可能性があることを知っておいてください。
自分のアレルギーがどの程度のものなのかについては、事前にお医者様に確認をしておいたほうがいいと思われます。
3.食べ過ぎないこと
はちみつは非常に甘くカロリーも高く消化もかなりいいものです。100gあたり300kcalあり、体内に入るとすぐに吸収されてエネルギーに代わります。
必要以上に食べると、エネルギーが中性脂肪になってしまい体内に蓄積されてしまいますので、おいしいからといってひたすら食べ続けることのないようにしたいものです。
また、食べ過ぎると人によってはお腹が緩くなって下痢を起こす場合もあります。災害時に万が一トイレが使えない状況の中で下痢になったら・・・。
考えたくない事態が起きるのを防ぐためにも、食べるのはほどほどにしておきましょう。
繰り返しになりますが、はちみつは栄養素が高く乾パンやクラッカーといった非常食に大変よく合うものです。
その上、賞味期限も長いですから、あれば重宝することは間違いありません。
非常食の一つとして、スティックタイプのはちみつを加えておくと安心ですね。
個人的には、災害食認定を取っている地元の空港はちみつのスティックタイプがおすすめです。なかなかお目にかかることはないのが残念ですが。