新型コロナウイルス騒動と避難所の環境改善

 各地の災害発生によって避難所が開設されていますが、新型コロナウイルス感染や蔓延を警戒して収容する人数を絞っているという話を聞きます。
 ソーシャルディスタンスを確保しようと思うと、従来のような詰め込めるだけ詰め込めという感じの避難者受け入れはできなくなるわけで、今後は自分が避難所に避難すべきなのか自宅避難すべきなのか、それともどこか違う別の場所へ避難すべきなのかについてしっかりと考えておく必要が出てきていると言ってもいいと思います。
 現在の避難所の設計は一人あたり横1m×縦2mのスペースが確保できればという感じでなされていますが、ソーシャルディスタンスを確保しようとすると、避難者同士の距離を2m開けることになります。
 その結果、避難者同士のプライバシーの保護もしやすくなり、人の視線も気にすることが少なくなって避難所ストレスが軽減できるような事態が発生しています。
 おかしな話になるのですが、新型コロナウイルスの影響で避難所の収容状況が改善されるという状況になっているのです。
 この先、喉元過ぎれば熱さを忘れるにならないように、あなたの避難計画についてしっかりと見直しをかけてみてください。
 どのようになったら避難所へ避難するのか、それとも自宅避難でいいのか、はたまた被災地域外に高飛びするのか、それぞれケースバイケースだと思いますので、災害が起きる前にしっかりと行き先を複数決めておいてください。
 また、その行動を起こすための鍵についてもしっかりと整理して決めておくようにしたいですね。

ボランティアと相互扶助

 あちこちで大きな被害を出している雨ですが、通常なら全国から集結するはずの災害復旧ボランティアも、新型コロナウイルスの影響で被災地が近くの人以外はお断りという状態になっています。
 被災区域で困っている被災者は割と高齢の方が多いですので、万が一を考えると少しでも感染の可能性の少ない地域に限定してボランティアに入ってもらうというのは一つの選択だと思います。
 ただ、水害の被災地ではまずは建物の泥出しと洗浄が最優先され、これは人海戦術で取り組まなければあっという間にカビや雑菌の温床が床下にできてしまい、そうなると衛生的に問題が発生しますし、泥の撤去が終わってもにおいが取れなくなってしまいます。
 そんなときは被災者同士の相互扶助で順番に片付けていくしかありません。我が家だけ片付けば良いのでは無く、地域や集落として住民が一気に作業をしてしまわないと地域や集落の中に遺恨を残すことになります。
 地域で優先すべき場所や優先すべき家屋を選定してそこから順番にやっていくことで、それぞれが作業に当たるよりも効率よく早く洗浄ができます。
 優先すべきは水源が近くに確保できて泥出しが済めば人の生活が再開できそうな家屋から。全壊判定されるような家屋は解体するだけですから後回し。水が手に入りにくいところも時間がかかるので後回し。
 地域で顔が分かっている人なら、安心して作業ができると思います。気苦労はするかもしれませんが、自分もできることで参加すればいいのです。
 現状では、ボランティアは自分が感染していると地域に影響が出ると考え、様子を見ている人が大勢います。
 条件をきちんと整備し、感染の確率ができるかぎり下がる状態でボランティアに入ってもらうこと。そしてそれまでは地域の人達がお互いに助け合って復旧を進めていくこと。
 通常の災害対応に加えて新型コロナウイルス対策も織り込まなければならないので関係機関はかなり大変なようですが、被災地の掃除ができるかぎり早くできるように検討をしていただければなと思います。

エリアメールの怪

2020年7月14日午前7時現在の高津川高角橋付近。かなり水位が上がっていた。
リモートで撮影。

 今日は地元の高津川が氾濫危険水位まで上昇し、一時は避難勧告まで出たそうです。
 「そうです」と伝聞調になってしまっているのは、益田市の防災メールでも県の防災メールでも、益田市の避難勧告に関するメールは一切来なかったから。
 避難勧告はエリアメールで流されたそうで、筆者自身は市外にいましたのでエリアメールを受け取ることができませんでした。
 エリアメールというのは大手の携帯電話会社と契約している人が携帯電話網を使って特定のエリアに発せられた警報などの情報を強制的に受け取らせるサービスです。
 益田にいた吉田地区、高津地区の人達はエリアメールを受け取ったそうですが、当然それ以外の地域の人にはエリアメールでは届きません。
 市外に勤めている方もいらっしゃると思うのですが、避難勧告などの重要な情報がエリアメールだけで配信されるとエリア外の人に届かず迎えなどの対応が後手に回ってしまいます。
 エリアメールは便利なのですが、エリア外にいるけれどそのエリアの情報が必要な人に対しても情報を提供して欲しいなと思いました。
 ちなみに、益田市の防災メールでも県の防災メールでも、県の防災ポータルの避難情報でもレベル4の避難勧告は出たことになっていないのですが、避難勧告のエリアメールが配信された理由はよくわかりません。
 まさか防災メールや防災ポータルへの登録漏れではないと思うのですが、結局よく分からないまま避難情報は解除されました。
 結局、何が本当だったのかは筆者にとっては謎のままです。

お鍋でご飯を炊いてみよう

お鍋でご飯を炊くのはそれほど難しくない。慣れてくると直火でも炊けるようになる。
こうなるとおいしいお焦げも楽しめることがある。

 先日、ご家族の災害備蓄品についてどのようなものがいるのかについてご質問をいただきました。
 さまざまな場所で非常用持ち出し袋や備蓄品についてのお話を聞いておられる方は多いと思いますが、具体的な準備と言うことでさまざまなお話をさせていただきました。
 その中でキーポイントとなるのが水とご飯です。副食は缶詰やレトルト、食べられる山野草や野菜があるのでなんとかなるとして、水の備蓄とご飯の備蓄についてどの程度必要なのだろうかということになり、少し考えてみました。
 その方のご家族は3名ですので、飲料水の分量を考えると一日6リットル。3日で18リットル、7日だと42リットルが必要となります。市販品のペットボトルの2リットルの水が一箱6本ですので2日分。4箱あれば間に合うという計算になります。
 次にご飯、つまりお米をどうするかという話になり、アルファ米で計算すると一日3食食べるとして3人で9食。3日では27食、7日で63食が必要となります。
 ただ、アルファ米は日常生活ではあまり登場しないということとお金がかかるということで、備蓄を2日分、残りは普通のご飯を炊くという提案をしてみました。
 電気がないのにご飯が炊けるのかと聞かれましたのでお鍋でご飯を炊けますよと説明したところ、登山用品の鍋や飯ごう、メスティンなどの特殊な道具を用意した方がいいのかを尋ねられました。
 水害や土砂災害に遭う確率が殆ど無く、地震でも地盤改良してある最近建てた平屋建てということなので、建物が倒壊する可能性はないと判断して普通の土鍋や鍋でご飯は炊けますよと言ったらかなり驚かれてしまいました。
 確かにやったことがなければできるかどうかもわかりません。本番で初めてやって失敗したら間違いなく気力が無くなりますので、何も無い平穏なときに自分が普段使うお鍋でご飯を炊いてみることをお勧めしました。
 災害時には電気やガス、水道は止まってしまって復旧に時間がかかることが多いです。でも、とりあえず数日から1週間程度電気やガス、水道がなくても何とかなる状態を作っておけば、気分的には安心できるのではないかと思いましたので、一度カセットガスを使った卓上コンロでご飯を炊いてみることを体験してもらうことにしました。
 普段はなかなか時間がとれなくていろいろな文明の利器に頼ってしまうことも多いのですが、たまには昔に戻って料理をしてみるのも面白いのでは無いかと思います。
 おうちでできる防災訓練の一つとして、ぜひ試してみてください。なお、ご飯の炊き方はさまざまな流派があるのでyoutubeなどを参考に確認してみてくださいね。

1階では寝ないようにする

 日本の一戸建の多くは平屋または二階建てだと思いますが、あなたのうちは何階建てですか。
 アパートやマンションなどのある程度の高層階はともかく、二階建ての一戸建てに住んでいる方は、寝る場所は二階にすることをお勧めします。
 足が悪かったり階段が急で上ることが困難という場合もあると思いますが、できる限り一階では寝ないようにしてください。
 最近続いている水害では、多くの高齢者の方が1階で就寝中に氾濫した川などの水に呑まれて亡くなっていますが、もしも二階で寝ていたとしたら、少なくともいきなり水に呑まれるようなことはなかったでしょう。
 水害だけではありません。地震の時に仮に建物が耐震強化していない状態でも、二階部分は割と形が残っていることが多く、助かる可能性が一階よりも格段に高くなります。
 巨大な地震試験装置であるイーディフェンスを使って耐震補強の有無で家がどうなるのかについて実験をした映像があるのですが、この映像で倒れた建物も二階部分は形が残るような倒れ方をしていました。
 むろん二階にいれば確実に助かるというわけではありませんし、普段の生活で考えると、二階に移動するのはいろいろな意味で大変になると思います。
 ただ、災害という視点で見ると生存確率を上げるためにはなるべく一階で寝ない方がいいことははっきり分かっていますから、普段の生活とのバランスを考えながら寝る場所を決めておいてほしいと思います。
 余談になりますが、災害対策を行うときの基本的な考え方の一つに、「とっさに動けない状況になる場所の補強を優先する」というのがあります。
 寝ているとき、風呂に入っているとき、トイレに入っているとき。
 これらは危険だとわかっていてもすぐに行動に移せない状態になっている場所ですから、ここにいて安全が確保できるような対策をしっかりとしておくといいと思います。
 また、備蓄品や非常用持ち出し袋は玄関や勝手口などに置くことが多いと思いますが、家がつぶれたり水没したりすると使えなくなってしまうので、一部は二階に補完しておくことをお勧めします。
 ちょっとしたコツを積み重ねて、災害なんかで死なないようにしたいですね。

災害時の危険ってどんなこと?

 防災関係でよく言われる言葉に「災害が発生しそうなときに危険だと思ったらすぐに避難してください」というのがあります。
 命を失いかねない状況になることだと考えると、「避難=命を守る」ということになりますので、命の守り方をしっかりと理解していないといけません。
 では、災害で起きる命を失いかねない状況を考えてみましょう。
 まずは大雨。大雨になると水路や地面が水を裁ききれなくなって越水や水没、土石流、地すべり、土砂崩れなどの土砂災害が発生し、それに巻き込まれることによって命の危険が生じます。
 対策はというと、海抜高度の低いところや川の周囲、又は川の跡、土砂災害の起きそうな場所には住まないことが一番です。とはいえ、実際のところはそこまで考えて住んでないと思います。
 ではどうするかと言えば、危険なときにだけそれらの危険のない、海抜高度が高くて土砂災害の起きない場所に逃げておけば危険を避けて命を守ることができます。
 台風も同様で、これに風対策が追加になります。家の周りのものが飛ばないように、他からものが飛んできても被害が出ないように、例えば植木鉢やバケツなどは屋内にしまっておく、屋根の修理は早めにしておく、窓には飛散防止フィルムを貼っておくなどの準備をした上で、水の被害が起きそうなら、やはり水に対して安全な場所に逃げておくことで命を守ることができます。
 風が強いと停電になることが多いので、ランタンや懐中電灯といった照明具やカセットガスといった調理器具の準備も必要になるかもしれません。
 最後は地震。いきなり来るとは言え、大きな揺れだけでは心臓の悪い方以外で危険を感じる方はいないと思います。
 問題になるのは揺れによって発生するさまざまな被害です。例えば、家屋の倒壊、土砂災害、高いビルだと長周期振動も問題になりそうです。
 対策としたら、家屋の耐震調査をし、必要があれば耐震補強すること。家具が人のいる場所に倒れないようにしておくこと、なによりも危険な場所には住まないことです。
「三十六計逃げるに如かず」という言葉もありますが、危なければ危なくないところへ逃げれば良いだけなのです。そして、その情報を得るためにハザードマップが存在します。
 ハザードマップを過信してはいけませんが、一つの目安になるものであることは間違いありません。自治体が配っているハザードマップにしっかりと目を通して、避難所以外でも危険がなさそうな場所も探しておいてくださいね。

低体温症を救うには

 大雨や台風の中を安全な場所へ避難しようとすると、多くの場合全身がずぶ濡れになってしまいます。
 雨風にさらされたこともありますし、道路や田畑を流れる濁流の中を移動することで、たとえ夏であっても身体は冷え切ってしまっていると思います。
 雨などの水に当たらない場所で身体の水分をしっかりと拭き取り、乾いた服に着替えれば大抵元気になっていくのですが、長時間に渡ってずぶ濡れの状態でいると、身体の熱が服についた水分の蒸発で持っていかれて体温が下がっていきます。
 身体を触ると冷たい状態が続くようであれば、低体温症を疑って対応をするようにしてください。特に高齢者や乳幼児では周囲の注意が必要です。
 がたがたと震えているようであれば、身体を動かすことで熱を作り出そうとしています。温かい飲み物を飲ませ、携帯カイロや湯たんぽを血管の集中している脇の下や鼠径部などに置いて加温してください。
 震えが止まっても意識がはっきりしない状態であれば、毛布などにくるんで周囲を暖めて安静を保ちます。
 また、低体温症が悪化すると心肺停止を招くことがあります。その場合には救急車の手配を行い、心臓マッサージをして命を繋ぐようにしてください。
 いずれにしても、可能な限り暖がとれる状態にしておく必要があります。
 よくすぐエネルギーに変わる非常食としてチョコレートがあげられていますが、低体温症の人にはチョコレートの油を溶かす熱量がないことと、分解に水分が必要とされるため脱水症状を引き起こしやすくなります。
 もし与えるのであればココアなど温かな甘い飲み物を飲ませるようにしてください。
 最後に、たばこは末梢の血管を収縮させる働きで低体温症が悪化します。アルコールも同様で皮膚の血管を広げる働きが熱を奪う効果を起こしてしまいます。
 安心すると嗜好品が欲しくなるものですが、嗜好品はしっかりと元気になってから適量を楽しむようにしてください。
 低体温症は意識していれば悪化を防ぐことのできる病気です。避難をする際にはできるだけ身体は濡らさない。もし濡れたら安全な場所ですぐに拭き取り・着替えを行うよう心がけてくださいね。

被災地の片付けで病気や怪我をしないために気をつけること

 大雨が収まると待っているのはお片付けですが、作業するときの格好に少しだけ気をつけてもらえると事故が減ると思います。
 水害でみんな流れてしまったらあるもので作業をするしかないのですが、できる限り長袖長ズボンで、底の厚い長靴と同じく厚手のビニール手袋、それにマスクとあればゴーグルを着用してください。
 というのも、水害で片付けなくてはいけない汚泥にはさまざまな雑菌が含まれており、ちょっとしたかすり傷でも膿んだりすることがあります。
 また、汚泥の中には壊れた家具や建具が埋もれていることがあります。それらについている釘や鋲、ねじなどが足や手に刺さると、その部分から破傷風菌が入って破傷風になってしまうこともあります。
 破傷風については、以前に「災害ボランティアと破傷風」で少し触れているのでよかったら参考にしてください。
 そして汚泥が乾いてくると細かな砂のような感じになって辺りに舞うことになりますから、それが呼吸器や目、鼻と言った粘膜に付着すると結膜炎や炎症を起こしたりします。作業終了後は顔や手をしっかりと石けんで洗ってきれいにしておきましょう。可能であれば、着ていた服もしっかりと洗濯していただきたいと思います。
被災後は衛生環境を維持するのが大変になりますので、なるべく怪我しない、病気にならないための対策を取ることが必要です。
 余談になりますが、建物や家具、建具については洗って乾かすことが基本です。特に建物の床下はそのままにしておくとカビの温床となってしまいますので、汚泥をどけたらしっかりと消毒して乾かしておきましょう。
 参考までに厚生労働省のウェブサイト「被災した家屋での感染症対策」をリンクしておきます。上記に書いたような内容のより詳しいものや消毒液の作り方なども出ていますので、そちらの記事をご確認いただき、怪我や病気をせずに復旧に向けて進んでいただければと思います。

水害で被災したら気をつけたいこと

 日本のあちらこちらでびっくりするくらいの量の雨が降っています。河川の氾濫や決壊でいろいろな場所で水害が発生していますが、まずは自分の命を守ることを最優先に安全確保をしていただきたいと思います。
 そして被災した方にはお見舞い申し上げます。まだ状況が治まらないとも聞きますので、どうぞ体調維持にご配慮ください。

 ところで、水害で被災した後にはどんなことに気をつけたらいいのか。
 今日はやっておいたことがいいことや、忘れがちなことについて3点だけ触れておきたいと思います。

1.片付け前に写真をたくさん撮っておこう

 被災して状況が落ち着いたらまずはお片付けになると思いますが、お片付けをする前に被災したものや場所の写真をさまざまな角度から撮影し、記録を残しておいてください。このときに写真をしっかりと撮っておくと、後で役所の発行する罹災証明書や保険会社の保険申請のときにびっくりするくらい役に立ちます。
 罹災証明書の発行や保険会社の保険適用は原則として全て現地調査を行うのですが、大規模災害になると手が回らなくなります。そのため調査が遅くなり、片付け終わった家屋や周囲の状況で罹災状況の判断がされてしまうことになり、いろいろと困ったことが発生します。
 ですが写真をしっかり撮影しておくと、申請書にその写真をつけることで現地調査が省略され、証明書や保険金の支払いが早くなることがあります。
 また、行政機関でさまざまな手続きをする際にも被災状況の写真があれば説明が非常に早くでき、損になることはありません。お手元のスマートフォンや携帯電話のカメラ機能であらゆる角度からしっかりと被災状況の写真を撮影しておいてください。コツは近くと遠くで撮影すること。全景も忘れずに撮っておいてくださいね。

2.いろんな手続きは自分でしよう

 被災地では、各種申請手続きの代行業者が言葉巧みに自分に手続きを代行させるように誘ってくることがありますが、これらの業者にお願いすると多くの場合は異常に馬鹿高い手数料を取られてしまいます。
 また、代行業者に頼んだからと言って各種手続きが早くなることもありません。
 確かに書類を書くのは面倒くさいですし間違えて怒られるのは面白くないですが、役場の人や保険会社の人に教えてもらえば1時間もかからずに申請手続きをすることができますから、面倒くさがらずに自分で手続きは行うようにしてください
 どうしても自分で作るのがいやな人は、代行業者では無く、司法書士や行政書士にお願いしてください。代行業者よりも遙かに安く確実に手続きをしてくれます。

3.家族の記録の処分はちょっとだけ待って

 最後に、家族の記録写真やデジタルデータ、絵などが被災しても、復旧できる方法があるかもしれませんから、処分するのはちょっと待ってください。
 必要なのは、早い段階でしっかりと乾かすこと。劣化が抑えられれば、写真洗浄ボランティアやデータ復旧サービスなどでなんとかなるかもしれません。
 捨てるのはいつでもできますから、お片付けのときに家族の記録については優先して乾かして復旧方法を考えるようにしてください。

 水害で被災すると、後片付けに追われてなかなかじっくりと考える時間がとれません。ですが、

1.片付け前にまず写真を撮っておく

2.各種手続きは自分自身でやるか、

  もしくは司法書士、行政書士に依頼する

3.思い出の品物は早く乾かせば救えるかも

という3つだけは覚えておいてほしいなと思います。
 被災後はあらゆることが一気におそってきます。気力をしっかりと持って、自分のペースで復旧して欲しいと思います。
 どうぞご安全に、そして無理はされませんように。

避難情報の再確認

 避難情報は現在は「レベル」で表示されるようになっています。
 数字が大きくなるほど危険が差し迫っていることがわかるようになっていて、過去の災害で「避難勧告」や「高齢者避難開始」といった言い回しがよくわからないという意見を反映したものですが、結果としてレベルだけでは緊急性が高いのか低いのか一般の方には理解されず、現在はレベルと発表情報の併用で情報が発信されています。
 ただ、この言い回しもちょっと難解な感じがするのでもっと簡単ないい方ができないのかなと考えてみました。
 一番問題になるのは、レベル3の「避難準備・高齢者避難開始」情報で、この情報、発表されて次のレベルに上がるまでには非常に間隔が空いています。
 内容は「このままの状態だと逃げる必要がある場合もありますので逃げる準備してね」という意味なのですが、この次の「レベル4 避難勧告・避難指示(緊急)」になるともう一部地域では災害が起きている状態なので、起きるか起きないかの境界線がレベル3ということになります。
 実際のところ、レベル3が出るとレベル4も出る場合が多いので、レベル3がでたら「逃げる準備して安全な場所へ移動開始」と考えると余裕のある避難ができると思います。
 このあたりはそれぞれの判断になりますのでこうしろとは言えない部分ですが、早めに逃げてしまえば少なくとも自分の命は確実に守れると言うことだけは確かです。
 避難所の開設は各市町村の防災担当課によって判断が異なるために一概に言えませんが、もしあなたが安全だとされている避難所に避難するときには、市町村の防災担当課に連絡しておくと避難所の入り口が開けてもらえることが多いようです。
 できれば緊急連絡先にお住まいの市町村役場の防災担当課の電話番号を書き加えておいてください。
 ちなみに、レベル4になると災害対応でてんてこまいになりますので、電話はまず通じません。同じ現象は消防でも警察でも起きますので、逃げ遅れたら行政機関に連絡して助けてもらうという発想は捨てた方がいいです。
 早めに行動を開始して、空振りでも怒らない。100回逃げて何も無くてもいいんです。逃げるのはあくまでもあなたの命を守るため。面倒くさいとか、今まで起きなかったからといった感覚的な逃げない理由を探さないでください。
 そういえば避難する場所についてですが、現在は新型コロナウイルスのことがあって大規模な避難所でも収容人員を押さえる方針が採られています。
 避難所はあくまでも行き場のない人に利用してもらい、つてや経済力のある人は知り合いのいる高台のおうちやホテルなどの宿泊施設を使うようにして3密を避けるようにしてください。
 また、自然災害は一度に一つしか起きないという保証はありません。
 一度に複数の災害が起きるかもしれないと考えて、それでも安全な場所を確認し、早めに避難行動を開始するようにしてください。